第2-18話 初論破‼
「お兄ちゃん助けて……。ライマンがゾンビに襲われてる……」
「ら、ライマンが⁉」
なんとか追いつき、レッサーJrに駆け寄る俺。その先には、ゴブリンゾンビがライマンを囲い、攻撃をしている姿。
俺は愛剣の〈クリムゾン・ブレード〉で、応戦に向かう。敵の数はざっと見て50体。今すぐ向かえば一瞬で終わる数。
けれども、ここはぐれ一度俺からも保険をつけるとして。
――Z+魔法 エレメンタル・フィールド‼
強化バフを付与を行う。これでライマンの体力が回復する。その間に、俺がゴブリンゾンビを倒す。ゾンビは苦手だけど、仲間のためなら。
――『アレン。このままでは無理だ。私も協力する』
「ルグアさん⁉」
――Z+魔法 ジャッジメント・フロル・ラビリンス‼
ルグアの詠唱。今度は強烈な暴風が吹き荒れる。これは台風をイメージしているのだろうか? ゴブリンゾンビは次から次へと吹き飛んでいく。
「あ、ああ、ああああ。アレン隊長。ありがとう……ございます……」
「大丈夫っすよ。俺だけじゃないし。ルグアさんのお手伝いのおかげっす‼」
――『そうか。うぅぅぅ。なんだか眠くなってきた。あとは頼んだ‼』
「はい‼」
ルグアとの接続が途切れる。ここからは、俺とレッサーJrとライマンの三人だけ。リゲルは俺と一緒に計算している。
どこもかしこも不気味な空間。ゴブリンゾンビはオーラが見えなかった。いつまた襲って来るかはわからない。その分気をつけて進む。
だけど、合流できて良かった。他のメンバー見探さなければ、そう思いながら、前へ前へと足を運ぶ。
『この先に何かありそうですね。早急に向かいましょう』
「了解しやした‼」
「うん‼」
助けないといけないメンバーが、まだ残っている。俺と二人の少年。遊園地の謎。ルグアには寝る前に、溶岩をリロードしてもらったので、道に迷うことはないはず。
溶岩を道しるべに身を任せ、奥へ潜る。そうしているうちに、俺の視界にはボスエネミーを表す黒いオーラが映っていた。
「リゲルさん。ボスを見つけたんで、もしかするとそこに……」
『僕も同じことを考えてました。どれくらいで着きそうですか?』
「そうっすね……。高速移動で10分あれば余裕で」
「お兄ちゃん。頑張って‼」
「弱っちいクセにイキって……」
「イキってたのはそっちの方っすよ。ライマンさん」
俺の発言に、焦りの表情を露わにするライマン。初めて論破に成功した。なんだか楽しい。もし俺のギルドに入ってくれるのなら、ぜひ歓迎したい。
迎え入れた時を想像しながら、俺はオーラが伸びる方へと駆け出した。




