第2-17話 ルグアの作戦
※セリフ追加
――『私に良い考えがある』
「良い考え?」
――『そうだ。今ウェンドラに頼んで、少年らのユーザーIDを調べてもらっている。判明したら、全損時の負荷を私の方に変更するから、これで保険ができる』
相変わらずの負荷耐性。だけど、少し安心してしまう。だって、ルグアの保険って安全すぎじゃん‼ 負荷を代わりに受け止めてくれるんだよ? 頼もしいよ。マジで‼ 俺の彼女は‼
それにしても、なかなか進めない。こちらも相変わらずの足止め状態だから。どうして進めないのかを突き止める必要がある。
『アレンさん。魔法を使われてみてはいかがでしょうか? 進める道であれば、遠くまで飛ぶかもしれませんよ?』
「なるほど‼ っで、魔法ってどうやればいいんすか?」
――『参ったなぁ~。そういや、使ったことないもんな。教えとけばよかった……。悪い……』
「い、いえ、ルグア大丈夫っすよ。なんとかするんで……」
ってか、なんとかするって、根拠の無いこと言ってんじゃねぇーよ。俺‼ 今頭の中が真っ白なんだよ?
ある意味無謀なんだけど‼ 魔法使えないし……。前に進めないし。移動できないし。少年達とはぐれちゃったし……。
そういえば、ルグアの特異点の魔法をもっと見たい。そうだ、それだ‼ ルグアならきっと可能にしてくれるはず‼
――『だと思ったぜ……。わかった。第十八層までなら、第五十層からでも特異点魔法は届くから。この状況を見るには……』
「見るには?」
――ジャッジメント・サージ・ラビリンス‼
脳内いっぱいに響き渡るルグアの詠唱。辺りが真っ赤に染まり。マグマが生成されてなだれ込む。これは溶岩流だろうか?
熱気とともに押し寄せる溶岩。避けようがないが、ルグアの攻撃対象指定で、ダメージは受けていない。
やっと道がわかる。やっぱりルグア最高‼ 俺の彼女がルグアでよかった‼
――『どうだ? わかったか?』
「えっ? あ、はい‼」
溶岩は進行方向の右に進む。歩ける道は右方向。ゆっくり流れる溶岩に沿って、クネクネと曲がっていく。
だんだんと少年達の姿が見え始めた。これも、ルグアが魔法を使ってくれたおかげ。
とても助かる。俺感動……。って言ってる暇ないじゃん‼ 急いで追いつかないと‼
『お、お兄ちゃん助けて………』
「レッサーJr⁉ 今すぐ行くっすよ‼」
『今のアレンさん。とても生き生きしていて素晴らしいですね』
――『そうだな。リゲル』
レッサーJrの声を目掛けて、溶岩を追う俺。思ったよりもスムーズに進み、到着したところは……。




