第2-9話 アルヴェリアの王都ライナス
◇◇◇リゲル目線◇◇◇
宿屋の一室集まった僕達五人――実際は四人。
ガデルからのリクエストで、故郷の話を頼まれた僕は、一種の懐かしさと帰れない寂しさを抱いていた。いつか帰りたい。そう思いを馳せながら、言葉を紡ぐことにする。
『では、まず僕の家庭等から入ります』
「よろしくお願いします」
◇◇◇異世界 アルヴェリア◇◇◇
ここからは、僕の語りで進行させていきますね。少々違和感があると思いますが……。ガデルさんよろしいでしょうか?
(もちろんです。進めてください。 by.ガデル)
かしこまりました。では始めさせていただきます。最初に僕の親からですが、僕はこことは違うアルヴェリアという世界で生まれました。
簡単にアルヴェリア大陸とでも称しましょうか。僕が生まれるずっと前から、大陸統一国の特権争いが起こっていまして、ライナス王家は長年にわたって大陸を護っていました。
今はライナスではなく、フォルテさんの故郷レミリス家が担っています。
(レミリスって、フォルテの姓でいいんすよね? by.アレン)
そうですね。僕の場合はライナスが姓にあたります。ウェンドラさんの場合は……。
(ヴィル。ですね……。ウェンドラ・ヴィル・ルークス。仮の名としてミリア・ウェルスとも呼ばれています。 by.ウェンドラ)
(ウェンドラは二つ名前を持ってるということっすか? by.アレン)
(正確には三つになります。アレンの住んでいる世界での名もありますので……。 by.ウェンドラ)
呼称のレパートリーが豊富ですね。使い分けが難しく感じました。話題から外れてしまいましたので、戻させてもらいます。
僕の家系図になるのですが、第三王子の文字通り、ライナス一族の三男として生まれました。五つ上の長男と四つ上の次男。そして、一つ違いの姉がいます。
(兄弟多いっすね……。俺一人っ子なんで憧れの家族構成……。 by.アレン)
他にも妹が三人いますからね……。三つ子の妹が……。
(妹羨ましいですね。私弟しかいないから……。 by.ガデル)
(そっちの方が羨ましいっすよ。兄弟いいなぁ〜。 by.アレン)
また外れてしまいましたね……。それぞれ家庭の決まりも違いますし、これこそ十人十色ではないでしょうか? 種々様々でも合いますね。
〝みんな違ってみんないい〟。過去にルグアさんが教えてくれました。僕も大好きな言葉です。
では、戻します。
(何度も話題を変えてしまってすみません。 by.ガデル)
いいんですよ。その方が楽しいですから。続けます。僕の兄弟のことで、僕だけ彼女がいませんでした。兄も姉も夫婦になっていたので……。
ライナス家の当主選抜条件が、彼女を作ることでした。全てが結婚前提でしたね。けれども、なかなか見つからなくて……。
(たしかに彼女選びは精神やられるっすからね……。それにしても、ルグアに会った時はなぜかビシッ‼ っと決まって、絶対この人だ‼ って。 by.アレン)
奇遇ですね。実は僕も同じでした。大勢の敵陣がライナスに迫って来る時に、あの人は手ぶらで現れて……。武器も防具もないのに、たった一人で一掃してましたからね……。
この人なら二人三脚で生活できる‼ って。
彼女を連れて父上のところへ直行しました。もちろん、許可はもらいましたよ? 少し驚いたようですが……。
(そうだったんすね。けど、なんで俺との付き合いを認めてくれたんだろ? だって、最初に付き合っていたのは、リゲルさんですよね? by.アレン)
(男性のみの雑談は、別の機会にしてもらえませんか? by.ウェンドラ)
そうですね。申し訳ございません。
◇◇◇リアゼノン第二十層◇◇◇
『今回はここまでにしておきます、アレンさん。そろそろ約束のお時間ではないでしょうか?』
「そうっすね。風魔さんが勝手に宣戦布告したから……」
頭を掻きむしるアレン。部屋の外からはサンセットの眩い陽射しが、ほんのりと温める。早く戻りたい。家族のいる場所で、また談笑を交わしたい。
僕は叶わないであろう世界を、無意識に思い描いていた。
いかがでしょうか?
妹欲しかったなぁ〜。
私の家系、男性率が高いんですよwww。
どこも男ばかり、唯一の女です。私。
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