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第2-2話 宿屋探し

「なんで俺だけ……」

「オマエのことを遠目で見ていたが、過剰に緊張しているように感じた」

『それ僕も同感ですね。さすがは親分』

「誰も味方してくれないん……」

「それは違う。味方だから観察をする。しかし、これは仲間を知る方法の一つに過ぎない」


 風魔が言っている意味がイマイチわからない。もしかして、人間観察? 本当のことを言うと人見知りだからなぁー。

 ルグアから派生した人脈だから良かったけど、初対面はちょっと苦手。やっぱり勧誘するのは恥ずかしい、やりたくない。ってか絶対無理‼


「言っておくが、この世に絶対は存在しない、〝絶対〟と言っただけで、それは〝フラグ〟を立てたことになる」

「はぁ……」

「もうすぐ日が落ちる時間。まずは宿屋を探すのが先。オマエらの世界で言うところの九月二十日になるまでは、この層より上には徒歩で進めない」

「……わかりました」


 シュンと(うつむ)く俺。団長という肩書きがものすごい重くのしかかる。対人関係に自信がない。以前も話題作りに苦戦していた。

 一人暗い気持ちで宿屋を回っても、どこも満員で空きがない。知らず知らずのうちに辺りは真っ暗。ゲーム内なのに肌寒くなってきた。


『おい、テメェ。それでもうちの看板娘かぁ? 今日も人っ子一人呼べてねェんだぞ‼』

『で、ですが……』

「口答えすんならクビだよ‼ クビッ‼ わかったか‼」

『は、はい……』


「なんか、あそこだけ目立ち過ぎなくらい荒れてるわね……」

「そ、そうっすね……」


 暗闇の中に二つの影。厳つい男性が一人の女性に怒鳴りつけている。宿屋にしてはオンボロだけど、空きはありそうだ。

 近寄り難いが、泊まる場所はほしい。俺達は声の聞こえた宿屋へと進む。建付けはそれなりに良さそうな、植物のツルが絡まった家。

 どこもかしこも苔むしているその家は、どう見ても評判は悪そうだった。


「あ、あのごめんください」

「こんな夜更けになんだよ? 苦情でも言いに来たのかぁ?」

「……い、いや、その」

「今日のアレンダメダメじゃない。管理人さん。実はアタシ達、宿屋を探しているの。どこも満員御礼で空きがなかったんだけど。ここは空きがあると判断していいのかしら?」

「見ての通りだ、誰も居やしねぇよ」

「なら、ここで決まりね」


 マップレビューでは星すらもらえないだろう、悪評という言葉が似合いそうな宿屋。仕方ないが俺達はここに滞在するしかなさそうだ。

 外見もそうだが、部屋は全てススやホコリだらけ。天井にはクモの巣が張り巡らされ、照明も壊れている。ゲームでここまで再現されているのは、おどろおどろしい光景だった。


「もしかして、客がいない理由も」

「多分そうかもしれないわね。あまりにも汚すぎる」

「で、ですよね……」


(人のこと言えねぇじゃんかよ俺‼ 教科書放りっぱなしかつゴミ散らかり放題なんですけど‼)


「顔に出てるわよ? 部屋はキレイにした方が得するってこと、ログアウトしたら片付けなさい」

「はい……」


 こうして、俺達は一晩を明かした。……のだが。翌日があんなことになるとは……。


 ◇◇◇◇◇◇


『今日からここにいるやつ全員で清掃しろ‼』

「かか、管理人さんマジっすか⁉」

『つべこべ言わずにやりやがれ‼ メシ抜きにするぞ‼』

今回は、はじめて怒鳴り癖の強いキャラに挑戦しました。

ヤクザとかと交流すれば簡単なんだろうけど、そういう機会が少なかったから、試行錯誤しています。


そして


【定期】


ここまで

 読んでいただき、

  ありがとうございます。


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よろしくお願いします。

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