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彼らのこれまで
「うおぉやばかったぁあ!!」
森も、岩場も一息に駆け抜けた三人はその場に倒れ込んだ。
「いつもの芝居に騙されてくれて良かったなー!」
「本当にな!」
ヴェリタ同士で会話するなかに
「ちょっ、ちょっと待って!」
ミランが割り込む。
「どうして大丈夫なの、芝居してって何、第一片方だけで喋れたの!?」
『まあまあ落ち着けって、まず隠れ家に入ってから説明する。』
再び声を揃えてヴェリタはミランを宥めた。
「実はオレたち、さっき見たように普通とは違ってたんだが、鎖で他のクローン人間と同じに見せかけていたんだ。鎖を切られ引き離されたら弱ったふりして、相手を油断させる作戦を用意してたのさ。」
「それが芝居なのね。」
ようやく休憩をとり、ある程度の事情も説明されたミラン。
「でもなんで二人は特別なのかな。」
「さあ?オレたちは起きる前に処分される予定だったみたいだしな。」
「処分場にいたし、攻撃されてめちゃくちゃだったな。でも少し遅かったら火に巻かれて死んでたけど。」
「生きていくのも手探りで、町は廃墟同然だったし。」
一通り話し終え、ヴェリタの片方が立ち上がった。
「喉渇いたろ。水持ってくる。」
隠れ家の奥に歩き去る。




