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素材令嬢〜今世は全力で楽しませていただきますわ  作者: MagicFactry


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18/20

18話 人の噂も75日ですわ?

「ねえねえ聞いた?あの噂」


「聞いた聞いた。細工師の申し子みたいな子が、1年生にいるって話でしょ?」


「え、私は未来の王家御用達の商人が、1年生に入ったって聞いたよ?」


「あれ、私が聞いたのと全然違う!なんでも、夜な夜な水辺にだけ咲く花とか、緑色に光石とかを探し回る魔物が出たんですって!」


学生達は刺激に飢えているのか、そんな噂がいろんな学年で駆け巡っていた。


今日も授業が終わり、3人で中庭へと向かうルティ達。


「やー2人も聞いた?例の噂話」


「聞いたわ。あれってひょっとしなくても私たちのことよね?いろんな尾鰭がついてるけれども」


少し眉をひそめて言うソフィア。

どことなく嬉しそうでもある。


「なんか・・・私だけ毛色が違う噂なんだけど・・・」


うなだれるルティ。


魔物って・・・魔物って・・・。どんな魔物かしら!?


あまり落ち込んではいないようである。


「やー参っちゃうねえ。嬉しいけど、私まだ商人になるって決めたわけじゃないんだよなぁ」


嬉しさを隠さないミト。


「マリアンヌ様の件が、何処かから広まったのかしら?」


「でしょうね~。みんな大人しくしてるけど、噂話大好きだから」


「まあ、そんなことより新作のお茶をどうぞ。季節に合わせて、少しブレンドを変えてみたの。ミアナが焼いてくれたクッキーも合わせて召し上がって?」


いただきます。と新作試飲会が始まった。


「あ、美味しい。なんだろう以前よりすっきりしてる感じ?」


ソフィアが一口飲んだあとそう言った。


「そうね、爽やかな味がほのかにして飲みやすいわ」


ミトもうなづきながら味わっていた。


2人の感想を聞いて、ふふふと笑みをこぼすルティ。


「喜んでもらえてよかった。そうなの、その爽やかな味はね、ソントって言って、それ単体だと、すっきりしすぎてるから、他と混ぜ合わせると、爽やかな味が楽しめるの」


で、このソントなんだけどね。お茶としても楽しめるんだけど、薬としても用いられてて、最近だと、3年前に・・・・


ルティの素材話に、うんうん、そうなのねーと相槌を打ちつつ、お茶とクッキーを楽しんだソフィアとミトであった。



「それで、あの部屋の片付けは、ルティがやることになったの?」


「そうなの!先生にお願いしたら、やっていいって!」


「よかったわね。私もあそこの品はちょーっと気になったのよねえ」


いたずらっぽい笑みを浮かべるミト。


一通り食べ飲み終えて、一息ついた3人。

先日の掃除をした部屋を、ルティが掃除することになったことを話始めた。


「そうね。ほら、素材採集の先生ってルード先生だって前に話したでしょ?素材の勉強にもなるから、ちょうどいいってことになったの。ただ、隠し棚の中は、全部先生達が持っていってしまったんだけどね」


あそこが!1番みたかったのに・・・!


悔しさを滲ませるルティ。


「それでもたっくさん気になるものがあったから、ふふふ、次の素材採集の時間が楽しみでならないの!」


はにかむような笑顔を2人に向けるルティであった。

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