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素材令嬢〜今世は全力で楽しませていただきますわ  作者: MagicFactry


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14/20

14話 嬉し恥ずかし展示会開催ですわ!

「はい。実際に身につけていただけます。よろしければお試しになりますか?」


「ええ、展示品と、私達がそれぞれ身につけているもの、みなさまにお試しいただくものを作りました」


「バラの花びらは、一つ一つ加工を施して、縫い合わせてありますわ」


とうとう、展示会が開催された。


「みなさま、本日はようこそお越しくださいました。学生達がそれぞれ自分達の出来ることを考え、行動し、出来上がった作品です。ぜひお楽しみください」


校長先生の挨拶から始まり、たくさんの人が入る。

誰でも入れるとはなっているが、そこは貴族もいる学舎、招待券を持っている貴族の家族や、商人、王国勤めているものなどが来る。


やはりというか、上級生の作る作品は、もはやプロと言っても遜色のないものも、ちらほら見うけられた。


参加者は、最初は、ゆかりのある学生の作品を見てから、上級生の作品へと流れていく。これは毎年のことらしい。


ルティたちも、作品の近くに必ずいなくてはいけないわけではない為、他の学生の作品を見に行った。


「すごい!この素材いったいどうやって手に入れたのかしら・・・」


「なるほど、こんな見せ方があるのね・・・」


「なんて細かいの・・・私なんかまだまだだわ・・」


作品は、本当に多岐に渡っていた。


自分で仕留めた魔物の素材を飾っているものもいたり、魔術具を出しているもの、学生らしくレポートを出しているもの。


上級生になると、役割を分担して連携するものも多くなるのか、大きな作品も多かった。


「二人とも見てこれ!この縫製の仕上げの美しさ・・・、素敵ねえ」


「空間自体を、演出として利用してるのね。うちの店でもやってみようって提案してみようかな・・・」


「あれも、これも、あ、あれも見たことない素材!すみません、少しよろしいですか!?」


3人それぞれ、大変充実した時間だった。



「さすが上級生達、どれもすごかったねー」


「本当に、私ももっと頑張るわ」


「あの素材の話、もっと聞きたかった・・・」


話しながら、自分たちの展示物の前に戻ってきたルティ達。何やらざわざわと賑わっていた。


「ルティ、戻ってきたな」


「・・・お兄様!?お仕事は?!」


「昼休憩だ。すぐに戻る」


「お忙しいのに・・・。きてくれて、ありがとうございます」


「いや、学園生活は楽しいか?」


「はい、とっても!」


アークはふ、と笑い、ルティの頭を優しく撫でる。


アークは、ソフィアとミトの方を見る。


「暴走しがちな妹だが、よろしくお願いする」


『は、はい』


二人とも、緊張しているのか、そう返事をするので精一杯なようだった。


「失礼する、ルティまたな」


「お兄様、ありがとうございました」


ふ、と優しい笑みを浮かべ、仕事に戻っていったアーク。


少し離れていた人々が、途端に近づいてきた。


「アーク様の妹御でしたか!」


「ガルディア家御息女でしたのね」


「何を作られたの?見せていただける?」


アークの影響力により、急に忙しくなった3人であった。


「やー、さすがアーク様だねえ」


「たくさん試して貰えたわねー!」


「・・・二人とも、迷惑かけてごめんね」


アークに引き寄せられた人達が去ったあと、お茶を飲みながら一息ついた3人。


ルティは2人に向かって、詫びの言葉を口にした。


ミトとソフィアはキョトンとした顔をし、ぷっと笑い出した。


「迷惑なんてそんなことないよ!やーさすがアーク様、流石の影響力よねえ」


「お陰でたくさんの方に見ていただけたわ」


にこにこと笑いながら、むしろお礼をいうミトとソフィア。


改めて二人と友達になれた喜びを噛み締めるルティであった。


そんな3人のやりとりを、遠くから見ているものがいることに、気がつく人はいなかった。


「みなさまお楽しみ頂けましたでしょうか。生徒の作品を購入したいなどありましたら、学園へご連絡ください」


校長先生の閉会の言葉で、長いようで短かった展示会が終了した。


「いやー、楽しかったねえ」


「本当に。また3人で何か作りましょう?」


「いいわね!次はどの素材を使う?!」


片付けながら、展示会など関係なくもう次の作成品の話を始めた3人なのであった。


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