突貫 4
そして次の日…
実際に完成した水路の一部拡張と、それに付随する整備用通路の設置、
そして実際に船を浮かべての、水路の試験航行を行うのだった。
この水路だが…ただの洞窟を、なんか無理矢理に精霊の力で曲げまくっただけなので、
当然だが?その壁も天井も、いかにも自然の洞窟って感じで、
如何せん?狭いし凸凹だし、鍾乳石の様な危険なもんが、天井から無数ににぶら下がってたりする。
俺はともかく、それが誰かの頭部に刺さったなんて事故は、出来れば勘弁願いたいと。
なので余計な突起や危険な尖りなんかをサクッと削って、
天井と側面を、きれいに平らにして行きます。
そこに、一応足場を設置…まあ、ただ削っただけですが、
それぞれ左右に設置していきます。
あと?要るのかどうかは分かりませんが、
一応念の為に、高速道路に有る、非常停止帯のような場所も、
一定の間隔で設置しております。
その水路ですが、幅が約十メートルくらい、高さも底からなら大体はそれくらい有る。水位が凡そ二メートル弱くらいかな。
雨…特に大雨でどの程度水位が上下するのか?そこもこれからじっくりと調べないとな。
そうそう、冬場の凍結も確認しとかないとね。
当然だが、この水路のどこかに荷の積み下ろしの為の場所、
便宜上、それを駅、っと呼称するが、
駅をどこに、何ヶ所くらい造るんだってのも、いよいよ考えないといけないわけだが…
これはよくよく考えんとね。
なるべく効率のいい位置で、住宅や倉庫の位置も含め…うーーーんかなりの難問だが、
ヨミ先生に丸投げって手しか、最早思い浮かばん…
でもまっ、今は水路を整備していこうと。
全体的にはずっとループ状にカーブしてる訳だが…
今はミューの魔法で明るいが、そもそも真っ暗なんだよな。
地表までは天井から更に四〜五メートルくらい有る。どこかに通気口を兼ねた明かり取りも当然要るよな?
そしてようやく…一応、環状部分の整備は終わった。
いよいよ滝の部分である。
一旦、手前で水から船を上げて、再び外側の環状部分へと船を戻す為の場所を造る。
まだ設置は先の話になるが、エンド部分から一旦、船が入れる小部屋に引き込み、
再び外側へと船を戻す為の、大きな扉の様な水門をそれぞれの接続部分に造り設置する。
水圧に耐えつつ、人間の力で操作出来る様な…
そんな都合のいい重さの扉を…上手い仕掛けを考えんとね。
後でイサクに相談(※丸投げ)しよう。
一応…取り敢えずそのチェンバー部分の掘削は既に今、ついでに行っておいた。
では、いよいよ滝だな。
万が一、逆から上がってくる敵や侵入者を迎撃する場所も、当然必要だよね。
そして滝だが、落差は十メートルくらい、結構高いし、ここには登る為の壁の部分が、
落下ポイントを中心に、その下を半球状にくり抜いてある。
俺が丁寧に、嫌がらせを込めて突起を無くして、かなり綺麗めに削ってあるので、指を掛けるのも困難なレベル。
都合、空中を十メートルくらい、その場からジャンプしなきゃならない。
つまり?そう簡単には上がれないよねって事。
滝の下側の、海までの水路を確認してたら、なんと逆からヤート君がやって来た。
よお!元気でやってるか?
なんでも、潮の満ち引きで水が逆流しないように、ここをの出口に水の精霊を配置してくれたそうだ。
更に?俺がここを下水にしようって話を地竜から聞いたらしく、
そういった汚れ…いやぶっちゃけ糞尿を始末する類の生物や微生物も、
ここに常に、大量に発生させてくれるそうだ…
マジですか?そりゃありがとう。マジで助かるよね。
感謝するのは断然、俺の方なのに?
ヤートから深く感謝されている…全くイミフですが、
まあ…本人がそれで良いってんなら、それで良いんですけどね。
そして…ヤート君にはそのお礼に、かつてのライバルだった、巨大イカの切り身を進呈してから、
俺は地上に戻った。
そして…ジオラマ部屋へと移動する。
本来の、約四倍の規模に計画が書き換えられた為、今から、ジオラマを改めて作り直す。
航空写真や動画を駆使し、かなりリアルなジオラマを作成している。
こう言ってはなんだが、この手の工作は大得意…ってか、大好きなんだよな。
まずは土台となる部分的には土で、細かい部分は水を含ませた砂で、
そこに石ころを削って造ったブロックを家や倉庫に見立てて並べていく。
おっと、地中の水路を示す目印として、そこにミューの糸を見えるように埋め込んでおこう。
この水路を基準にして、街の中を設計して行くわけだ。
うん、悪くない。
取り敢えずベースとなる更地のジオラマが出来た。これは中々の出来だと思うね。
こいつはまだ、今はただの空き地なのだが…
これを立派な国に仕立て上げるってんだから、やっぱり責任重大だよな…
それを…俺が?うーーーん、ちょっと無理かも。
やはりそれ相応の、プロの意見が重要だなと、そう言わざるを得ない状況の様ですな。
そんな訳で?
さらに翌日、
その業界の有識者数名に、急遽ここ、
ガイナ村作戦本部にお集まり頂きました。
勿論?弊社九郎航空のファーストクラスでのご招待です。
ファーストの意味が…世間とは多少?…若干、違いますけどね…
最高じゃなく最速…
そしてあつまって頂いた豪華なメンバー、
まずはこのプロジェクトの中心(※既に丸投げするつもりです)
都市計画と言えばこの方、ヨミ先生、
そして…実際に倉庫の使用者となる、シャダ商会から、シャダ…は、どっかに出張中だったので、今日はコワーイさん、
同じく、倉庫の使用者となる連合の長、マイダスさんとトニーさん、
実際に建設に従事して貰う鬼族からはグシオンさん、
そして?忘れてはいけない職人の鑑、影の功労者、俺達のイサク先生です。
まあ…イサクだけはすぐそこで、
絶賛作業していたんで、ついでに呼んだった。
多少は?イサクには報いてあげたいとは思ってはいるので、
ここではまるで、どこかの重役のようなポジションを与えておく。(※なんの権限も有りませんが)
俺を含めて、七名が集まった…故に?
以後この集まりを、G7と呼称する…
あ、勿論Gは、ジジイのGじゃないからね?
ヨミはゴッド、マイダス親子は豪商、シャダ…今回はベッツだが、顔がゴッツい、
グシオンさんはそのままイニシャルで、
イサクは…ご苦労さん?
それぞれのGだ。
俺?…当然グレードだよ?
グレードなんですけど?
こんなもん、言ったもんガチでしょ?知らんけど。
まあ…前置きはこの辺にして。
では皆さん、
俺達の未来を造る会議を始めましょう。




