New Normal 2
俺から罰を食らってしまった二人、
族長と残念君?が、
地獄の苦しみから若干?ほんの僅か…
会話ができる程度までに落ち着くのには、恐らく三十分くらいはかかったね…
待ってる間…辛かったよ。
まあ良いんだよ…それくらいは痛くないと、少なくとも罰の意味が無いからな。
必死にフーフー言って、痛みに耐えようと藻掻く族長はともかくだ…
そこの、ナンバーツーよ?
おま…完全に泣いてるよな?いい大人のクセに…
うーーーん、話も判らん上に、ただの根性無しなのかね?
やっぱ、完全に期待外れだったな…知らんけど。
そして…どういうわけか、爺様も泣いていた。なぜ?
おかしいな?何故こうなった…?
…いや、完全に俺のせいですね。うん、知ってた。
泣いてはいるがその理由は大きく違った。
決して脚が痛いからではない。殴ってないし。
グシオン爺さんは、俺の怒りの理由に感動したそうだ。
俺がこいつに同じ事で怒った事を、オジイは覚えていたそうで、
今日もおんなじ理由で怒った事を?
つまり、俺が本心から、鬼族の現状を考えた上で、
族長とナンバーツーに対して、その責任の在り方について、強く叱責してくれたのだと…
本来であれば、それを自分が行わなければならなかったと…そういう立場だったのに…と。
お、おお…
えーっとね、ん~とね?
ただの…勢い…だったんですけどね…?
うん、ここはもう黙っておこう。墓場まで持っていく案件ですかね。
そして…結論だが…
ここには総勢六百人くらい…
全部で十二の部族からなり、大人の鬼が全部で四百ちょい、子供が百ちょい…
あとは老人とけが人、その他…ってことらしい。
同時に、約二百人ほどがこれを機に、ここから離脱するそうだ。
元々?寄せ集めだし、離反するのは、若い世代のアザゼルが長である事に、
多いに不満だった、ちょっと上の世代らしく…
実際ソイツらに確認したが、離脱の意志は固そうだったし、
どうやら望んで、盗賊堕ちを選ぶつもりらしいね。
ぱっと見…快楽殺人者…とまでではいかないんだろうけども…
人を攻撃する事に、闘いに生き甲斐をみてしまった哀れな連中の様だった…
体から出る気?オーラみたいなヤツがさ、結構ドロドロしてるんよね…
それってちょっと、アーマ…クソアーマ軍のヤツらとも、そこが若干似てる気配なんだよね…つまり、悪党って事かな。
ある意味?選別せずとも、悪い部分が自分から出ていってくれるってことらしいので?
寧ろ、こっちはありがたい。
トラブルメーカーなど、そもそも要らんしね。
ただし、今度戦場で有っても、お互いに他人だと、敵として相対すぞっと。
そして一切、情は掛けんぞっと、
そこ、両者合意の上で離脱を許可したが…
まあ…そう遠くないうちに、いずれは消える運命だなと…そう言わざるを得ない。
行くアテなど無いって話だが…恐らくアーマの残党に合流する事になる気はする…
そのくらいしか、傭兵や戦闘員の需要なんて、多分もう、そこらにないだろうし。
盗賊として本格的に暴れだしたら、アーマごと即、殺処分だな…
でだ。
残ったのが大人の男が百六十と女の大人が百五十…
子供は全員残ってる、つまり百…
そして老人けが人が二十…
実は、意外と悪くない、なんなら?寧ろいい感じですよね?多すぎず、少なすぎず?
で、残った皆を集めて、改めてご挨拶。
どうも皆さんこんにちは。俺の名はシヴァだ。
軍神とも破壊神とも…
なんか他にも色々と呼ばれてるみたいだが?
これはコッチの…身内の都合なんだが、【深淵の破壊神】…一応だが、それが俺の名だと、今後はそう認識してくれ。
前に、グシオンが言ってた御伽噺だが…
悪い奴らをやっつけた漆黒の巨神?
残念ながら、それは俺じゃないんだよ。それは俺の前任者…いや、前任神だな。
俺はその、多分?二代目ってことらしい。
散々自分の目で見ただろうし、なんなら俺にぶっ飛ばされた奴にも、もう理解出来たとは思うが…
悪いが、この世界では?
君たち程度じゃあ、或いは竜種程度じゃあ、
俺を倒せる存在は何処にも居ないようだぞ?いまのところ。
そもそもだが、俺に触れる事さえ出来ないんだからさ、どーやったって、殺せるはずは無いよな?
ちなみに?【呪】も、俺にはもう効かんぞ?
それでもなんとか、俺に抗うつもりでいるかも知れんが…
非常に悲しいけど、残念なんだけれども、
無駄なんだよね。
だから今後、そんな無駄な努力は一切必要無いからな?
悪いことは言わん、サッサと諦めろん。
ただの時間の無駄だしな。
そして君たちの今後についてだが…
その前にだ?
別にアンタらを救う様な義理など本来、俺には無い。
なんなら竜種からは、アンタらの討伐を懇願されたくらいだからな…
だがまあ…元々そんな気は一切無いんだ、そこは安心してくれ。
でだ。
ここからはお願いと相談だ。
無理だと思ったら、さっきの連中の様に離脱してくれて結構だ。もう一回言っとくが、お互い義理など無いのだから。
で、
俺からのお願いだが、アンタらには、俺の国造りを手伝って貰いたい。
仕事は色々と有るが…当然向き不向きもあるしな、一回試してみてから、それぞれに有った仕事に振り分ける事になるんだろうな…
多少の荒事も有るだろうが、まあ大半は土木作業や、そこの監視や防衛…それがメインだろうな。
その見返りが、全員の食い物と寝床の提供…
国造りが終わっても、そのまま居てもらって結構だし、嫌なら出ていって構わない。
少なくとも居る間の飯の心配はしなくていいし、賃金も出していいと思ってる。
くれぐれも言っとくが、アンタらを奴隷だとか、ただの労働力だとは思って無い。パートナーって判る?
つまりは、俺を手伝ってくれないかってことな。
これが俺からの、お願いだな。
それを踏まえて、ハイか、いいえか…それがまあ…相談?だな。
「ど、奴隷じゃ無いのか?服従と言っていたが…」
服従っていってもさあ、
まあ…俺の言う事くらいは聞いてくれよな、ってくらいで、
別にアンタらを、無理矢理縛り付けるつもりは俺には無いよ。
そ~言うのさ、俺の趣味じゃ無いんだよね。
「さっき…賃金もって…」
ああ、家と食事分を上回る活躍をしてくれたのだと俺が思ったら、
当然、それに見合う報酬を出すのは、全く持って当然だろ?
それからな、子供らには、出来りゃ読み書き計算くらいは学んで欲しいのよ…新時代に、なるべく取り残されない様にな。学ぶんなら、やっぱ小さいうちの方が良いんだよ。
ちびっ子らには労働よりそっちメインで考えてるよ。
「ま、待ってくれ…いや、待って下さい」
ん?どうした族長…
「そんな事して、アンタに一体、なんの得が有るんだよ?」
得?
別に徳も損もねえよ。趣味だよ趣味。知らんけど。
まあ…こう見えて、俺は金もそこそこ持ってるからな…心配すんな。
この日、アザゼルを筆頭に、鬼族全員(※離脱組を除く)、
俺の国造りに参加が決定した。
俺の国造り計画は今日、
ついに第二フェーズへと突入しました。




