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冬の終わり 3

 そして次の日…


 あの?昭和な、ほっわ、ほわ、ほわ、ほわ、ホわわわわん…♪


 …みたいな?

 妙なアタック音が脳内で再生されてますが…


 さて。

 いよいよちびっ子輸送作戦、

 作戦名 オーバーロード作戦 を開始する。


 てっきり数回に分けて運ぶものだと、勝手に思っていたのだが…


 まさか一発で行くと、九郎先輩が仰っている様だ…ビビるぜ?


 ちょっとした、バスの様な囲いと椅子を、急遽大人チームで造ってみたたのだが…


 子供達とはいえ、やはりそもそも人数が多く、

 結果…マイクロバス並みの大きさになってしまったのだが…


 それさえも超えて、九郎が大きくなった…なりましたね。


 バスよりもデカい鳥…見たこと有るやついる?

 いねえよな?


 九郎曰く、なろうと思えば、大きさに制限などないらしい…

 完全にチートやん?

 

 ただ、単純に大きければ良いって訳では、全く無いんだそうですね…


 まあ…実質、巨大な的になるし、

 ずっとデカいと、おいそれと気軽に、どこにでも着陸出来んだろうしさ…

 しかも、燃費も相当悪そうだしな…


 

 専用運送器具、名付けて…マイクロバスっぽい君…を、九郎に装着して行く。


 デカい分、大量のロープを使用したが、それでもなんとか、無事に固定出来たようだ。


 取り敢えず?飛行実験を行う。落ちても死なない俺とヨミ…

 そしてジョンと、ついでに泣き叫ぶイサクも猿ぐつわをカマシ、簀巻きにしてくくりつけた。


「ワシも飛んでみたいとこなんじゃが…まあ…ここは遠慮しておこうかのう…」…などと、

 俺の前で強がった、その報いである。


 その横でエッタさんが、良かった…余計な発言しなくて本気で良かった…的な?

 顔で居るのだが…

 まあ…今回はセーフにしといてやろう…


 で、飛んだ…


 九郎の翼の下では、常時、高熱を生み出す魔法が発動して居るそうで、

 

 そこで発生する上昇気流をコントロールして飛行するんだと…


 ふと思い出したけど…俺のオヤジのアニメコレクションに有った、

 超能力少年の三つのしもべの…完全にその一つである、


 怪鳥 ロプロスだった…


 これは、途轍もなく大迫力である…


 時々下からも見上げて見たが、それはもう大型の爆撃機にしか見えない…


 まさに、男のロマンの塊だった…


 そうか…これが飛んで来たら、そりゃ敵も怖えだろうな…しかも九郎と来たらそもそも強いのだ、


 ただ図体がデカいだけの雑魚では無いからな…


 あのバカ王もバカ兄弟も、九郎にも相当にビビり散らかしてた訳だよな…


 試験飛行は無事に終了した。

 イサクを除き、なんの問題も無い。


 イサク?…すっかり放心状態だった…まるで銅像の様ですね…なう。



 まあ…そのうち戻ると思う。ドワーフなんだからさ、もっとしっかりしろよなって、そんな話である…知らんけど…


 で、子供達だが…


 まずは各自トイレを済ませて貰おう。九郎航空の当機には、流石にお手洗いまでは無い。

 一応…緊急用に大きな布を何枚か用意はしては居るが…


 荷物は俺が運ぶんで、手ぶらで良いが、各自水筒は持たせた。水分補給は大切だからな。

 これ用に、大量に竹を伐採したった。

 節で切って、簡単な飲み口と蓋、そして肩から下げれるように、ツルで造ったひもをつけた。

 ほぼ切るだけなんで、あっとう間に作れた。

 なんせ【深淵】と境界線を使えば、固い竹だろうが、実質バターや紙切れとそう大差ないのだ。


 小さい組さんらの行動パターンから、一時間に一回、休憩を取ると決めた。特に一回目は早めに行う…空の旅が無理そうな子は舟で…と。

 まあ…勿論心配では有るが、

 同時にここの子供達ならば、

 恐らく皆さん平気だろう、とも思っている。


 乗せる際だが…飛ぶ九郎の負担も考慮する、

 当然バランスもあろうと思うので、大きい組さんを中央寄りに、

 小さい組さんの中でも、軽い子は外側に…

 まあ…それでもビビりの子は真ん中なのだが…

 不思議とビビりが居ないんだよな…


 マジで見習って欲しいよな、イサクもエッタさんもよお…?


 お?

 何故だ、なんで二人がかりで俺を叩くんだよ?痛えって…い、おい?

 や、やめ…ちょ、や、ヤーメーローやーっ!?


 …


 ふー、ひどい目にあったぜ。暴力なんて反対だよ俺は…

 え?…なによ、その目は?


 それでは、舟の準備もしようかね。


 まずはチャチャッと、舟の出口?…島の入口付近の岩盤を拡大して行く。


 で、舟をそっと押し出し、島の岸壁に寄せ…

 どこかの外国にあった、超巨木を伐採、スライスした、

 特製ボーディングブリッジを、島と舟に接続する。


 この日のために以前から用意していたのだが、イイね、問題無い。


 さあ大人チームも乗り込んでくれるか?


 その間に…

 じゃあ、まずは子供達を見送る為、俺は一旦広場に飛ぶぞ?…

 

 そして遂に九郎航空テイクオフだ。


 すげえ風が巻き起こる。うえええ寒い…


 子供達も寒く無いかと思うが…実は飛行時に、かなりの高熱が発生する影響で、九郎の背中側って、かなりあったかいのだった。


 広場で俺が見送る島を、九郎はゆっくりと、身体を傾けて数回旋回した。


 手を振る俺に、皆も手を振っている…


 何かよくわからんが…なんか、ちょっぴり切ない気分だ…

 気の所為では無いな。


 やはり俺は、ここにはかなりの愛着があるのだ。


 いつかは巣立つ子供達を見送る親ってさ、

 やっぱ、こんな感じなのかね?勿論、嬉しい感情も有るが、

 やっぱり寂しいって方が、俺には圧倒的だったな…


 まあ…後ですぐ合流はするんだが。


 なんとなく…


 冬の終わりってヤツを、


 割と強く、感じたたんだな、俺は。


 


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