表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
239/342

冬の終わりに 2

 割と定期的に、ミューの電撃による漁業…魚の収集を行っているせいで、

 【深淵】には大きめの漁船くらい?には、魚のストックが有る。


 当然測れる訳は無いんですが、

 恐らく単位は、トン だと思う。


 しかし電撃である為、魚種は様々である。


 イワシの様な、大きな群れだと当然、漁獲量は凄まじく、

 うちの食卓だけでは、もはや消費し切れないのだが、

 そこは持ってって良かったシャダ商会…である。


 その魚も、かつては首を掻っ捌いて、あくまでも食料ですって事で【深淵】に収納していたが、


 事前にキチンと血抜きを行っていれば、【深淵】に入れても消えないことが判って以降、


 出来るだけきれいな形のまま、保存できている。これは大発見だった。


 当然?寄生虫の類も、全て処理出来てしまうので、うちの商品は安心安全ってのも、売りの一つだったりする。


 しかも…だ。


 わざわざデモンストレーション称して、皆の前で猛毒の魚を焼いて食う…みたいなパフォーマンス付きの実演販売なんかも、ついやっちゃったんもんで…


 まあ…興味本位で猛毒の魚ってのも?…


 怖いもの見たさ?


 食えるってんなら、一度は食ってみたいよなって、誰もが思うのもまあ…判るんだよな。


 ただ、かなり危険なのは間違い無いからな、ちびっ子達が真似なんかしたら目も当てられん。


 やはり時々で、かつ慎重に行なってはいる。まあ…ある種のイベント?


 商会の名物行事?的に。


 その商会を支える裏側で…


 大層の魚に向けて複数の糸を飛ばし、

 同時に大量の血抜きをする技術を、何故かミューは獲得していた。

 神獣が進化したのだ。


 それは中々、いや、相当に珍しいことらしい…ヨミがかなりビビっていた。

 「これを相対する軍隊に行えば…ミューは無限に大型魔法を連発出来てしまうんだが?…」っと。へえ〜そりゃすごいな、知らんけど…


 勿論、フグのような毒を持つ魚でさえ、毒抜きや、それの無効化まで行なってくれる。


 ちな…ミューはその毒を体内にストックし、更に分析や調合まで行なっているそうです…


 相当にヤバい毒は勿論、なんなら逆に?

 ワクチン的なもんも作れる様になったらしい。


 ここまで来ると、ヨミもただただ、苦笑いしているだけの様だったが…


 つまり?

 うちの商品なら、まさか猛毒のフグでさえ、そのまま焼いて、

 頭からバリバリと齧る事も可能なのだよ?すごくね?


 丸ごとの方が、やはりシャダ商会でも重宝される。尾頭付きの方が客受けも良く、高値で売れるんだと。



 で…

 お願い事を押し付ける以上、さすがに手ぶらも…なので、


 赴く前に一旦、魚と大型のイカやタコ…

 序に、デッカいめのイノシシなんかも用意しといた。俺は中々、気を使える…(※以下略)


 以前と比べ、今では獲物の居る場所も境界線の壁をセンサー代わりに出来て、俺はほぼ秒で、その居場所検索が可能で、


 見つけりゃそこに飛んでって、【深淵】ツッコミ…からの、即血抜き、

 せいぜい数分も有れば、どんな獲物も狩りは終わっている。

 文字通り、朝飯前に全て追われせる事も、余裕で出来るのだ。もう慣れたよなと。


 以前までなら、週に一回程度、商会へ食材をおろしていたが、

 当然、これからは子供達の分も増やさないとな…って事で、

 今回、ちょっと多めにイッといた。


 勿論、商会が囲った漁師も漁は行っている。

 これらは主に、地元に向けて販売する事が基本である。

 実際に漁をする以上、かなり天候にも左右される。

 俺だって色々と立て込む事も…なんなら、不意に死ぬ事も有るわけですわ…

 安定供給の観点からも、俺と漁師の両方有った方が、商会も安心なのだ。


 ただ、お陰さんで…最近は在庫は有ったら有っただけ、

 あっというまに売れてしまうらしく、

 現状、多い分には幾ら有っても良いらしい。ありがたいコッチャね。



 特に、近ごろは塩漬けで魚を運び、他国にも販売できているのが大きいそうだ。

 俺が思いつきで始めた、海水からの塩づくりだったが、ここにも用途を見いだせたのは良かった。

 

 特に?ニシンやイワシの塩漬けが獣人達には大好評らしい…特に、臭いやつが…売れまくりなんだと。


 そういや、うちの犬や猫って、人のケツや足の裏の匂い…そんなトコばっか、よく嗅いでた気がするな…知らんけど…



 頼まれれば、俺が捕れたてピチピチを運ぶ事も有るが、俺の輸送料は高めに設定しているんで、

 現状、それほど多くの出番は無い…

 確かまだ、二回だけだよな。


 ただ、トニーの地元商区では、シャダ商会の近くの、ここらの近海で捕れる魚はかなり珍しいらしく、

 また、俺が天気の良い、どこかも知らない遥か未知の領域で獲ってくる、かなり珍しい獲物と、

 更に今、イカ焼きと魚醤、そしてシャダ商会の下ろす魚料理が、まとめて一大ブーム、大バズリ中らしく、


 バカみたいに売れて売れて、どうにも困ってますよって、本人から何度か聞いたな。


 連合の長のマイダスのオッサン、

 トニーの父親が、俺がこっちで連合の事務所を開いたせいで、常にそこにいて、

 そのせいで息子のトニーも、割としょっちゅうここシャダ商会にも顔を出してる。


 この親子…合うたびに妙〜に、目がギラギラしていくのだが…大丈夫なのでしょうか?特にトニーが怖いのだが?


 さて、シャダに相談の時間だ。

 サッと…突然現れ、そしていきなり告げる。まあ通常運転だが…


 さて、シャダ君、お願いが有るのだよ。…っと。


 「ああ、会長、どうしました?」


 まあ…特に驚きもせず、こっちも割と普通…通常運転だったね…うん。


 そう、カクカクシカジカ…でね?


 子供達をほんの三十人ほど、しばらく預かってくれ…下さい。


 あ、そうそう、これお土産の大イノシシと巨大ヘビ、そして魚…いつもより余計に…卑怯なタイミングで出したった…


 まあ…突然の難題に、当然、頭を抱えるシャダだったが…


 それでもなんとかしますと、言ってるくれるんだな。

 さっすが、頼りになるね。チューしたろかな?ウソやけど…


 本当に、いざって時にはマジで頼りになる男だと…


 偶然、商会に来ていたトニーが、俺の持ち込んだ巨大ヘビに、随分とご執心だった。


 こっちでヘビの唐揚げをいたく気に入ったらしく、

 こっちに来れば夕方になると、親子でシャダの店でイカとヘビで呑んだくれて居るそうで…


 まあ…そういうことなら、ヘビの半分はトニーに、っと、譲ることになった。



 とにかく、連合の動きが全て良い方に動いているらしく、

 特にトニーの店の売上が飛躍的に上がってるそうで、相当に上機嫌である。

 ずっと俺に礼を言ってくる…まるで神でも見るようなその目が、割と怖いのだが…?


 その恐怖…いや、礼に対する礼が、ヘビだった訳だ…


 そしてトニー曰く、

 海賊船の改修も終えて既に数回、試験航海も行っており、

 護衛の武装船とのコンビネーションもいろいろと検討、演習が行われていると。

 そして、既に小規模の海賊は見事に蹴散らしてるそうだ。


 特に、傭兵団を複数囲ったのもかなり効いているようで、

 うちの連合の旗を見れば、海賊の類は今でももう、結構ビビり散らかしてるらしい。

 

 しかも先手必勝、うちは問答無用に先制攻撃が基本だからな。そこは俺が徹底させた。

 自衛隊の様に、待っていてはダメだ。こっちの進路に入った段階で敵認定なのだ。


 だから海賊よ、こっちの視界に入ったら悪いがもう、さようならの準備をして欲しい…

 この世とのな…

 知らんけど…

 


 まあ…色々聞いてる限り、特に何も問題なさげだな…トニーが饒舌だ…


 アーマ壊滅も、連合結成も…


 案外、俺が思ってるよりも、

 実は大したこと無いのかな?


 まあ…知らんけど…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ