将来的な話 3
俺の脳内にて…グチャグチャだった様々な考えを、
一旦、綺麗に整理して、手直ししてみる。
そしてみんなに聞いてもらう。
まず、九郎に乗っけって、アマジャさん、親戚さん、シレンさん、お爺やんと共に、俺はカーナンへ行く。そもそもの、この旅の目的地だからな。
その間、エッタさん、アーデ、イサク、そして子供達には、社会見学。
カーナンがどこに有るかさえ知らんが、あのバカ王の城でさえ数日で行けたのだ。
多少グズグズしたって十日もありゃ、行って来いだろ?知らんけど…
つまりその間、子供達には世間の風?ってヤツを、その肌で感じて貰おうって、そんな寸法だな。
そして…もしも…
もしもだ。
今後商会で働いてみたいってな希望が有るんなら、俺は全力で応援する…
コネ入社?勿論OKだ。有無など言わせんよ、その程度で…
言っておくが?君達は悪い海賊らから、散々酷い目に遭ってきた訳だが…
当然、世界中でも、普通の暮らしの中でさえ、実は似たような事…社会の構造…多かれ少なかれ、そういうのが有るんだよ。
つまりまあ…決して楽しい事ばっかりでは、無いんだよ。
それでもな?…それでもって、そう言うのならば…
俺は絶対に止めない、寧ろ、全然応援するから。
でな?
なんやかんや言っても君達はまだ若い。失敗だってすると思う…いっぱいする筈だ、
だって人間だもの…
だけどな?だからって失敗なんざ恐れ無くて良いから。
最初は怖くたって、ほら、今じゃみんなジャンプ台からとべるようになったし。
好きなら…やりたいなら、何回だってやりゃ良いんだよ。
それをゴチャゴチャ言う様な奴なんざ、俺が二度と口がきけねえ様に…ギッタンギッタンにして黙らせてやる…
だからな、自分の生き方は、自分で決めて良いからな。
最初に会った時にも言ったが…あの時から、お前らはみんな、自由なんだぜ?
俺の側に居たいならそれも良いだろうし、とにかく…俺はお前らの親だと。
とーちゃんだと、思ってるからな?
まあ…実際は、カッコいいお兄ちゃんなんだけどな…
…的な?演説を、皆の視線の中でブチかまし、
そして問う。是非意見を聞かせてくれと…
そしてだ。
子供達は子供達で、大人達は大人達で、それぞれミーティングを開始した。
敢えて…口は出さない。黙って見守るのみだ…
結構…どっちも白熱している様だ…
で…ヨミ?
お前は神の仕事しろ…
で、バカ兄弟…テメエらは帰れっ!!
え?…アズラ?
あ、アイツははまあ…良いんだよ。だってマジメだし、バカでは無いからな。
ただ待つのも暇なんで?
ミュー、九郎にも意見を聞こう。
九郎、どうだ?
「カーナンとやらに飛ぶのは問題無い…」
ん?ああ、ミューは【深淵】だな?
ほお…子供達の成長は早いと…?まあ…そうだな。
あの?一番最年少のカーラちゃんでさえ?
もう平気でジャンプ台から飛びまくってるっていうもんな…
ビビるぜ?
あの子ら助けたのってさ…たった半年程前なのにな…
まさに成長だよな…
お?ジョン…
まあ…お前はちびっ子達の守護神だからな、
無理に引き離したりはしないぞ?
差し当たって、お前さんも、シャダんとこに行って貰らおうかね…
いやいや?お前を捨てるんじゃ無いぞ?
ちょっと預かってもら…って、おい?
だから…よせって?
その悲しい顔はよしてくれ。お前は犬か?
ちょ、待て、良いか?
お前はグリフォンだぞ?
誇り高きグリフォンが、そんな女々しい顔はするな!
そんな潤んだ目で、俺を見るんじゃねえ!?
…何故か?
ふと気付けば、ジョンをわしゃわしゃしてしまったのだが…?
ま、まあ…ええねんけども…
いや?
…なあ…?
なにやってんだヨミ…なんだその目は?
おま…?
…いやいや?お前神だろ?やめなさいよ?
…でだな?
バカ兄弟、待て…
今すぐにヤメろ…
その俺を見つめる潤んだ目…そのへんにしねえと…
…両目潰すぞっ?




