表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
225/294

マーオちゃんの旅 4

 案内された部屋は、それ程広くは無かったが、まあ…割と小綺麗な感じだった。

 

 二人は既にネムネム状態だったので、さっさとベッドに寝かしつけた。

 結構な移動距離だったし、はしゃいでもいたからな…相当にお疲れだろうな…


 まあ…ゆっくり寝ると良いよ、

 朝が来れば、ようやく声を取り戻せるって事だからな…いい夢も見て欲しいよな…


 ちな、取り敢えず…今のところ、ヨミ側には特に、怪しい動きは無い…


 まあ…一部のヨミのファンクラブのヤツらが、ちょっと怒っているようだが…そこは気にしない。今更だしな。


 ベッドの脇にはミューに居てもらう。

 物理攻撃よりも、魔法や【呪】、何より毒が怖いからな。


 ミューならほぼ、なんとか出来るそうだって聞いた…ありがたいぜ、マジすげえよな。


 

 更に、ヨミの周囲には、ミューの分体が複数展開している。情報収集だ。


 九郎も、常にヨミの同行を、そしてズク族らの行動も、リアルタイムで観察中だ。



 最後まで気を抜かず、マーオちゃんの声が戻る瞬間まで、締まっていこうぜ!!


 

 部屋の内側には、岩盤をくり抜いて造った囲いを入れておく。


 これでもう、窓からの狙撃も防ぐぜ?


 更にこの入口ドアには、開くと鍵の束が落下するトラップも設置済みだ。

 気休め?まあ…そうだな。


 そして、俺も常に周囲を警戒しつつ、ヨミの様子も直接伺っておくぜ?勿論【深淵】からな…


 九郎とミューにも、定期的に接触して、情報交換している。


 まあ…これが取越苦労なら、それで良い…寧ろそれがいいのだけどさ。



 何故こうも、俺が慎重なのかって云うと…


 そもそも理由はよく分からんのだが…

 どうにも嫌な予感…感覚がずっとしているのだよ…


 気の所為なら寧ろ、そのほうが良いんだが、

 この感覚?…上手くは言えんのだが、妙にこっち見られているような?

 周りでコソコソされているような?

 境界線経由で、そんな感覚が伝わって来るんだよな…

 悪意?が、一番近いのかもしれん。


 胸騒ぎって多分さ、根拠の薄い…いわゆる、感?のようなものだと思うんだが、


 今回ずっと俺が感じているこの感触?…

 これはそういうのとは違って…虫の知らせともあきらか違うんだが…


 何というのか…それが何かも判らないんだけど、確実に存在してるはずの…何か?なんだよ。有るんだよ…確実に。


 でだ。


 その感触の主?元?なんだが、

 もう間違い無く、気配が神族っぽくってさ…


 しかも、かなり強いヤツ?力の有るヤツの気配というか…?

 ただ、そうなるとだよ…?

 ヒルメは今…絶賛仮死状態で、脳筋弟くんは【煉獄】に監禁中…


 そうなんだよ…そうなるとさ、消去法で、残りが一択になるのよね…


 そりゃ、疑心暗鬼にもなるでしょ?


 たださ…他にも神族が居るとか?

 最悪はヒルメもまだ若干、疑ってるのよね…


 だってさ、あのヒルメだぜ?


 俺と接敵してから五分も経たず、結果ここまで拐って来たわけでさ…


 城の奥で動かなかった方が、実際にヒルメの分体、予備だったのかも、


 実は今思うとさ、イマイチ納得行かない部分も有るんだよな…


 だって本体が弱すぎる?ってか、一切の抵抗さえ、されなかったからな?


 …ラスボスだぜ? 


 そんなのって、あり得るか?


 これがフロムの死にゲーだったらさ、完全にあり得ないんだよ、絶対にあり得ないんだよ。


 必死こいて倒しても倒してもさ、

 二段階目?三段階目の変化で更に強くなって、復活しやがるのが、悪質なラスボスでしょ?


 こっちは回復もなんもかんも、完全にすっからかんなのに…


 倒した…そう思ってた達成感からの、


 あの、途轍もない絶望感…


 え?そりゃまあ…確かにゲームの中の話しだけどさあ…


 うーーーーん、どうもスッキリせんのよ?

 え?…別に、マゾじゃあ無いんだけどね?

 


 まあ…向こうは油断もしてただろうしさ、相当な不意打ちだったのは、間違い無いんだけどさあ?



 とにかく、こっちのアキレス腱…最悪は、ちびっ子らを人質にされる事だが…

 そうなると、流石にこっちは手も足も出ない…


 なので、そこを重点的に警戒しつつ…


 最悪の最悪は、悪いがヨミとはここで完全に終わりだ。


 悪いが言い訳など、一切聞く気も無いし、躊躇う理由も最早無い…

 仮にちびっ子らを人質に取った段階で、ここの全員は問答無用で、俺がこの手で殲滅する。



 なんか相当にモヤモヤはするが、

 これは…これだけは既に決定事項なのだ。


 


 結局、夜が明けるまで、俺は眠りには付けなかった。



 何も無かった…



 だが、まだ終わってはいない。寧ろ、ここからって気がする…



 それはただの取越苦労だったのか…



 或いは、これから起こる、嵐の前の静けさだったのか…



 正直、嫌では有る…だがヨミを倒す覚悟も出来た。


 まあ…こんな時になんだが、急にコーヒーが飲みたくなった…


 仕事カバンからバーナーを取り出し、1杯分だけの湯を沸かす。



 コーヒーの香りで、俺のスイッチが完全入った。


 ふーーーー、

 これですっかり落ち着いた。



 じゃあ、いよいよ最終回のマウンドに向かおうか。


 締まっていこうぜ?

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ