↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不当なる者世界に仇なす  作者: 黄金の右脚
美青年達暴徒と化す
28/64

第28話 炸裂のビッチ合体――見た目かっちょ悪いけど強かったの

ビッチ合体は27話では顔見せ程度の登場でしたが。

今回のお話では本格的に戦います。


「ハハハハッ! 弱い! 弱すぎるぞ!」


 城の謁見の間での戦いの最中に俺、御剣響夜(みつるぎきょうや)は新スキル・ビッチ合体を発動し、西川(にしかわ)と合体。

 カブレノ響夜となり、現在4人の勇者を一方的にボッコてる。


 この合体、上半身と下半身に変形して合体するのだが。

 見た目が物凄くダサい。

 股間に首がくっついてるとかセンス悪すぎ。

 股間が喋ってるみたいで嫌(いや)やわ。


 とまあ、見た目は最悪なものの。

 戦闘能力は大幅に向上された。

 

 体が大きくなり、頭が大きいのでバランスをとるのが少々難しいものの。

 その強さたるや、劣勢だった状況を一気に優勢に傾けた程の凄まじい強さ。

 戦闘力は2人の合計×4倍になるらしいが。予想を大きく上回ってる。

 10倍以上のレベル差も物ともしない。

 強さの桁が違う。

 こりゃあ嬉しい誤算だったぜ。


「ガハハハッ! すごい! すごく強いぞ!」


 そのお陰で形勢は完全に逆転。

 ほんのちょっと前は手も足も出なかった相手を圧倒するとか、めっちゃ気分いい!


「馬鹿な!?」

「なんて強さだ。あいつ本当に弱者のキョウヤなのか?」

「信じられない。姑息な手段しかない子悪党のキョウヤに真っ向勝負で圧倒されるなんて」

「こ、これは……何かの間違いでは……」 


 歯軋りして悔しがる剣使いと盾使い。

 目を丸くする弓使いと槍使い。 

 認めたくないが力の差を感じてる、ってとこか。


 しっかし驚きの強さ。

 自分のことながら信じられん。


 強者4人を軽々とあしらうほどの戦闘力を有するが。これって西川の恩恵が大きい。

 魔力量、耐久力、体力いずれも俺のステータスを8倍にさせてもなお、圧倒的な差がある。

 なのに西川自身は弱いとかどうなってんの?

 謎である。


 ……まあ、西川の弱い理由はさて置き。

 戦闘に集中しなくては。


「《フレイムショット》!」

「《ファイアーボール》!」

「ぐは――!?」


 弓使いが弓から炎を撃ってきたので、火の球を撃ち出して押し勝つ。


「《雷神剣》!」

「《サンダーネイル》!」

「うわっ!」


 剣使いが雷を纏った斬撃してきたので、雷を帯びたひっかき攻撃で負かす。


「スピードが遅い! 反応が鈍い! 決意が足りてないっ!」

 

 今の俺は無敵状態。

 パワーならパワー。スピードならスピードで対抗。

 対等の条件下で相手を圧倒。

 勇者達の攻撃をかわし、弾き、追い込んでゆく。

 

「調子に乗るなですぞ! 《サンダーランス》!」


 槍使いが雷を帯びた槍で勢いよく突撃してくる――


「遅いぜ!」

 

 かなりのスピードだ。

 けれども今の俺には止まってるように見えた。

 槍使いの攻撃をひらりとかわすのなど造作もない。


「《収納魔法》出し!」

「ッ!?」

 

 攻撃をかわすと。

 かわし際に収納魔法で収納してた西川のスペアの忍者刀を出して峰打(みねう)ち。


 この攻撃で槍使いはダウン。

 仰向けで倒れ、白目向いて口から泡を吹いてた。

 滑稽(こっけい)な姿だな。


「どうするイツキ!?」

「レンさん落ち着いて。ともかくタコ様が駆け付けるまで時間を稼ぐのです」

「なぬっ!?」


 焦る剣使いだが。

 弓使いが聞き捨てならないことを言った。

 動揺して一瞬動きが止まってしまう。


 もし弓使いの言ったことが本当なら最も手強(てごわ)い相手が向かってるらしい。


「ヤバい……!」


 想像しただけで足が竦む。

 いくらビッチ合体でパワーアップしてるとはいえ、太子(たこ)との力比べではひとかけらの自信もない。

 

 こりゃあ速攻で決着をつけないとヤバいぞ。


「うおおおおおおおおおおっ! てめえら、ぶっ飛ばす!」


 考えるより先に行動せよ。

 短期決戦で相手を仕留めることにした。


 で、3人の勇者に全力疾走で突っ込む。


「一ヶ所に集まると危険だ。散らばれ!」


 盾使いが勘付いたのか。

 他の2人に距離をとらせた。


「チッ!」


 悔しいけどヤツの考えは正しい。

 お陰で一気に仕留める作戦がパーに。

 

 行き場のない怒りから舌打ちした。


「フルパワー《ファイアーボール》!」


 作戦を台無しにされた腹いせに、盾使い目掛けて全力のファイアーボールを放つ。


「なんのっ!」


 さすがは防御力が取柄(とつか)の大盾。

 パワーアップしたファイアーボールも耐えやがった。

 相変わらずガードが固い女だなぁ。

 

 だが、これはブラフ。

 真の目的は盾使いに急接近し、接近戦に持ち込むこと。

 接近するという目的は果たせた。

 

「あいやぁあああああああああああ!」


 接近すると盾使いの首目掛けて渾身の峰打ちを繰り出す。


「やらせるか!」


 だが、その攻撃は大盾で防がれる。


「《リアクティブシールド》!」

「ブギャアアアア!」


 攻撃した盾の面の部分が爆発。

 これは以前、怪獣と戦った時に使用したスキルだ。


 爆発の衝撃で俺の体が天井付近まで浮き上がる。

 3メートル以上ある天井の近くまで飛ばすとか、すげえ爆風だ。

 以前やり合った時より強くなってらぁ。


「ジャイアントヘッドアタック!」

「!!」


 俺は落下する力を利用して頭突き。

 全体重を攻撃に乗せる。


「が……がはっ……!」


 この攻撃は盾使いは予想外だったらしく、対処できなくて直撃。

 

 薄々気づいてが、西川は石頭。

 大きさと重さがある西川の頭突きは強烈なもの。

 

 盾使いは頭押さえ込んでもがき苦しんでる。

 頭からも流血してて、予想以上のダメージ量だった模様。

 最小限の動きで最大限の効果を出す。


「ヨッシャ♪」


 珍しく大成功。

 自分でもベストな選択だったぜ。

 嬉しさから、ついガッツポーズ。


 しっかし、盾使い相当なダメージを受けはするもののダウンしてない。

 防御に特化してるだけにかしぶといな。

 

「いい加減さっさと倒れろ」

 

 この女嫌い。

 見た目も性質も苦手。生理的に受け付けれない。

 関わらなくてすむものなら一生関わり合いになりたくない相手だと再認識。

 

 さっさとトドメを刺そうとしたその時である――


「《ウインドカッター》!」

「《ウインドアロー》!」


 風系スキルの技を合体させて飛ばしてくる。

 考えられた攻撃だ。


「あぶねっ!? スキル《ウインド》ッ!」

「「グッ!?」」

 

 咄嗟に風魔法を発動して迎撃。

 押し勝つ。


 押し負けた弓使いと剣使いは攻撃の余波で吹き飛ばされてすってんころりん。


「合体技とは味な真似を」


 ヤツらが体勢を立て直す前に俺は急接近。

 威圧的に見下す。


「悪党が――」

「おりゃ」

「ッ!?」


 弓使いが言い終わる前に首の後ろを手刀で一撃。

 不意打ちしそうだったから気絶させた。


「あ……あぁ……」


 一方剣使いは、圧倒的力の差に戦意を喪失。

 たぶん腰が抜けたんだな。

 へたり込んで目を白黒させてる。


「無敵!」


 ダメ押しにドヤ顔したった。

 でも、これ以上剣使いに追撃を仕掛ける気になれない。

 なんだよ、この騎士道精神は!?

 怯える弱者に対しての憐れみか?


 どうしてだかビッチ合体してから卑怯な手段を使ってない。

 今の俺はあまりに正々堂々としていた。

 それこそ『正々堂々と戦えれば敗れても本望』という心境に至ったってる。

 これも強くなった自信からくるものなのかな?

 

「うーむ……」


 強者4人を相手に2人倒して2人に重傷を負わせるとか、我ながらすごい力。

 ラノベなんかだと『普通の高校生が異世界に転移した後、圧倒的な力を得てしまう』ってのがあるけど。

 俺もその力をようやく手に入れたのか。


 単純って言われるかもしれないけど。圧倒的な力を振りかざすのって気分いいな。

 

「もしかしたら、太子も力に酔ってるからあんな非情な行為をするのかも……」


 ふと、そんな可能性が頭に浮かんだ。


「――誰が力に酔ってるだって?」

「んッ!?」


 背後から聞こえてはならん声が。

 嫌な予感。


「太子ォ!?」

 

 恐る恐る振り返ってみると。声の主はやっぱり太子。

 やつの顔見た瞬間血の気が引く。

 嫌な予感が当たってしまった。


「なんだ、そのダサい姿は?」

「恰好のことはほっといてくれ」


 ビッチ合体のかっちょ悪い姿をからかってくる。

 ビッチ合体がダサいのは事実だが。改めて弄られるとムカつく。

 勢いで減らず口をたたく。


 たぶん、自分の姿と比較したんだな。

 前よりも装備品が豪華になってたから、マウント取りたかったのだろう。

 あの女の性格上そうに違いない。

 

 んだが、ビビってても言い返せるぐらいの余裕はあるのか。

 俺も精神的に鍛えられてきたのかも。


「《ライトニング》!」

「あぶねっ!」


 無駄話で油断してたところに不意打ち。

 雷撃魔法を放ってきやがった。


 しかし、パワーアップしてる今の俺なら難無くかわせる。

 ビッチ合体様様だ。


「はぁっ!」

「こんにゃろめ!」


 太子の不意打ちを切っ掛けに戦闘開始。

 否応なしに立ち向かう羽目に。


 しかしながらパワーアップしてるとはいえ、太子は強い。

 今までの敗戦で嫌って程思い知らされてる。

 苦戦する可能性は十分にあり得る。

 弱腰とか言われそうだが。そのぐらい痛い目に合わされてるからそうなっちゃったの。

 

 いやはやこの先どうなってしまうやら。

 頭の中は不安でいっぱいだった。


 カブレノ響夜のプロフィール(28話時点で) 

・身長199cm 身長設定は割といい加減。形が変わるので、大体このぐらいだろうと目分量でやってます (下半身担当の響夜と上半身担当の西川が上下逆に合体した場合は身長の数値は変化します) 

・体重121kg  体重測定は2人の体重を合計した数値。ちゃんと計算してますので正確です。

・パンチ力4t

・キック力8t

・走力:100m7.5秒。

 響夜と西川の相性は抜群(9段階評価で上の中)で大幅なプラスアルファのパワーアップの恩恵を受けている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。