六十一話
何とか今日中に投稿できた……
遅れて申し訳ありませんでした!
Youの目の前には能力の同じ影と、Youの幼馴染であるRedと同能力の影。
能力だけ見れば圧倒的不利だろう。しかし、相手は所詮はプログラムされただけの敵。
自分の意志で考え、学習し、動くYouの敵ではなかった。
まっすぐに突き出される刃、それをしゃがむことでかわし、剣を振る。
それは防がれるが、予想通りの動きであった。
「”ウォーターストライク”」
水属性の魔法で頭を攻撃する。
影は重心が崩れ、バランスを崩す。そこを追撃しようと剣を構えるが魔法が飛んでくる。
その絶妙のタイミングな援護のせいでとどめを刺し損ねた。
「なんか、お前らのコンビネーションプレイとか見ててイラつく」
そう言うと同時に飛び出し、自身の影に向かっていく。
Redには遠距離攻撃はない。ほかの影もすぐに攻撃してくるようなのはいなかった――
――はずだった。
「ック!?」
気づいた時には吹き飛ばされ、床を転がっていた。
とっさに自身を攻撃したものを探す。
あの幼女、イヴの周囲に4人の人影があった
<第四の魔人 アスタロト>
<第三の魔人 ルシファー>
<第二の魔人 ハデス>
<第一の魔人 サタン>
いつか第五の魔人ベルゼと闘ったことがあった。
第一から第四の魔人が出てこないと思っていたがここで遭遇するとは思ってもいなかった。
「えへへ、魔人は本来はイベント用のモンスターなんだ。イベントの管理は私の管轄だからね。早く引かないと全滅しちゃうよ?」
「大丈夫かユー!」
「うっせぇ! テメーは自分のことに集中しやがれ”ヒーリング”」
回復量は本職に大きく劣るがそうも言ってられない。
周りに心配や動揺、下手したら現在でもギリギリなボス戦からメンバーを割いてしまうかもしれない。
そうなると攻略組は崩れてしまう。
「”魔法剣””アタックアップ””インパクトアタック”」
本来なら長期戦となるボス戦はなるべく使いたくなかった。
しかし、ここで自分が健在であることを見せるためにはどうしても必要だった。
四体の魔人がそれぞれYou、Saki、Ryuuki、Kanaの方向に飛んでいった。
時々別の影からも攻撃が飛んでくるが問題なく対処していく。
そして自身の直感が警鐘を鳴らす。
自身の直感を信じ、後ろに跳ぶと黒い炎が過ぎていった。
そして自身に迫る影、それは第二の魔人ハデスの攻撃だった。
「へぇ、新しい敵ね……。いいよ、影も飽きてきたから相手してあげる」
好戦的な笑顔を見せると敵に突っ込んでいった。
同ステータスの自分の影はもとよりほかの影もおいていく。
そうしてそばに
まで近づいたハデスに向かって左右の剣を振るう。
Ryuukiは後ろの方にいたからあらかじめ魔人の接近に気づいていた。
第三の魔人ルシファーが矢を放ってくる。
「なんで僕の方にも来ますかね?」
冷静に攻撃を避け、接近される前に魔法を撃つ。
Ryuukiの一番の武器は間合いの測り方である。
臆病なために相手との距離を測るすべを覚えた。
だからこそ完全に敵の攻撃が届く距離を見切り、攻撃を確実に当てていく。
「これでも伊達に攻略組にいるわけじゃないんですよ」
Kanaには第四の魔人アスタロトが迫っていた。
攻撃手段が乏しいKanaにはボス一体を相手をする力などなく、そのままならば蹂躙されて終わりだろう。
しかし、KanaのそばにはARASHIがいた。
「カナには手を出させねぇぞ」
突き出された剣を大盾で受け止めるとそのまま盾を振り回しダメージを与える。
大型武器のせいで動きは鈍いが、時には自分の体を使ってまでKanaに攻撃が行くのを防いでいた。
そして受けたダメージは瞬時にKanaに回復され、回復を止めようにもARASHIに邪魔されできなかった。
二人とも攻撃型ではないので徐々にだが、それでも確実に押していた。
「あいつらは問題なさそうだな」
自身の仲間が優勢に戦闘を見て安心する。
そして自身のもとに向かう魔人を見る。
自身の影は倒したがまだ何体もの影が残っており、Redの影も残っていた。
それでもこれだけのモンスターを召喚したのはたった一つの存在だった。
「とりあえず大本をを倒さないとな……」
その前に立ちふさがるのは第一の魔人サタン。
後ろにはRedの影が、左右にも別の影が迫っていた。
「さぁ、通してもらうぜ」
Youは剣を構えてイヴとその前に立ちはだかる第一の魔人を同時に相手をしようとしていた。




