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Fantasy World Online  作者: 棘田 清棘
最後の戦い
67/76

六十二話

本当に遅れて申し訳ありません。

五日から何日経ってるんだよという話ですよね。

今回は言い訳のしようがありません。

 前にはイヴと魔人サタン、後ろにはRedの影が迫っていた。

 ほかにも周りを囲むように高ステータスの攻略組の影が周りを囲っている。

 まともにやってもイヴにまた敵を呼び出されかねない、ならばどうするべきか――


「直接狙う……」


 Youはこっちに向かってくるサタンの攻撃を飛び上がることで回避し、そのまま肩を踏み台にしてイヴのもとに向かう。

 後ろから追おうとするサタンに向かい魔法を放ち、追撃を逃れ、イヴに向かって剣を振る。


「きゃあ!」


 しかし、その声と共に縮こまる予想外の動きにその剣を振り切ることはなかった。

 イヴの行動にYouはただの幼い子供にしか見えなかった。

 いや、AIの開発が成功したとニュースに上がってどれぐらいが経っていた? ゲームの発表と同時だからいつかは不明だがそんなに立っていないのではないか?

 様々な考えがYouの頭をめぐる。


「なぁ、お前は年はいくつだ?」


「…………5歳……」


 見た目は10歳ほどだが、本当に5歳だとすれば人間にすれば幼稚園児と同じ年ではないか?

 AIといえどサイバー空間だけを加速できるものなのか? そもそも――


「――親は……育ててくれた人とかいるのか?」


「いないよ、そんな人」


 この言っていることが本当ならばただの善悪を知らない子供ではないか?


「くそっ!」


 振り返りざまに剣を振るい後ろから襲いかかってきたレッドの影を切り裂く。


「一つ聞きたい、お前はなぜこんなことをした?」


「さみしかったから……」


 おびえながらも少女はそう返した。


「なぁ、ちょっとお話しないか? それであの魔人を元に戻してほしいんだけど……」


「無理だよ。私は既に存在してるモンスターには手が出せないから」


「なら、ちょっと待っててくれるか?」


 そう言ってイヴの頭をなでると、サタンに向かい合う。

 こちらに向かって黒い炎を飛ばしてくるが、剣を振るい軌道をそらす。


「さて、こっから後ろにはいかせねぇよ」


 後ろにはイヴがいる。

 ここで攻撃が後ろに行くとイヴに当たってしまう。

 当たっても何ともないかもしれないが、只の子供だとわかった以上そういうわけには行かなかった。


 再び炎が飛んでくるが剣を振るい、黒い炎の軌道をそらす。

 多少はダメージを受けるが問題ない。


 サタンが接近してくるなり、黒い炎の剣を横に振る。

 それを剣で受け流し、魔法で反撃をするが、黒い炎でできた盾に防がれる。


 さすがボスと言ったところか、第一の魔人の名前に恥じない強さで、技量なら決められた動きしかできないサタンに圧倒的に買っているだろうが、高い攻撃力、素早い攻撃、硬い防御力。

 その高いステータスがYouと互角に剣を打ち合わせていた。

 しかし、HPもMPも相手の方が圧倒的に上であり、そのまま負けてしまうだろう。

 無論、Saki達の方も危ないはずである。

 相手はボスであり、いくらトッププレイヤーと言えども、ボスのソロ討伐は厳しいであろうから。


(でもそろそろだな。)


 そう思うと同時にサタンの背後に現れた人影がサタンのHPを大きく奪う。


「遅いぞ」


「先にアラシさんとカナのもとに行ってましたから。そろそろサキさんも駆けつけてくれると思いますよ」


 見ると、ARASHIとKanaはすでに敵を倒し、Ryuukiのもとに助太刀に向かっていた。

 Sakiの方も下手すると一人で倒してしまう勢いである。

 先ほどのボスのソロ討伐の話は一部を除いてと、付け加える必要がありそうだった。


 Youの下に駆け付けた人影、Hannaの助太刀によって圧倒的に有利となる。

 どちらかに攻撃が向かっているうちにもう一人が攻撃し、さらに防御に専念できるということは被弾率を下げることにもなる。

 単純に2倍どころの戦力増加ではなかった。


 「ハンナ!」


 Youの声と共にHannaがとどめを刺す。

 HPが0となったサタンはそのまま消えると思いきや、膝をつけながらも己にとどめを刺した存在を見た。


「おのれ……。まさかこの私が負けようとは……。だがしかし、ただでは死なぬ。お前らもろとも道連れだァ!」


 サタンのその言葉通りに自爆しようというのか、その体が大きく膨らむ。

 Youの位置からすれば安全圏内まで退避は余裕であろうが、とどめを刺すためにギリギリまで接近していたHannaはそうもいかない。

 このままだとサタンの自爆に巻き込まれHannaはのHPも尽きるだろう

 だが……、


「させるか! ”救世主”」


 救世主は自分を含む、自分の所属するPTの死亡を一回だけHPを1にして復活させることができる。

 そのおかげで、HannaのHPは1残り、死亡状態を免れることができた。


「助かりました……」


「別に、それよりあっちの救援に……、ってもう片付いてるか」


 Youの言葉通りにSakiやRyuukiの方も決着がついたようだった。

 すでに影もすべて倒した。


「さて、残りは……。待たせてごめんな。話の続きをしようか」


 ――イヴとアダムのみである

改めまして遅れて申し訳ありませんでした。

お詫びも込めまして、明日も更新しようと思います。

それだけでなく明後日も、通常通りに明々後日も更新します。

完結まで毎日は無理かもしれませんが、最低でも二日以内には更新しようと思います。

なので、どうかFWOをこれからもよろしくお願いします。

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