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Rouge Noir(ルージュ・ノワール) ー赤い刃と黒い獣ー  作者: GreatGameGlobe
第一章 アンガーアンマネージメント
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倉庫の交戦後3

(警察公認の殺人――いや、処刑ってことか?)


警察の登場で、ようやく理解が追いついてきた。

これが、そしてあの夜のことも――

遊馬がしているのは、ただの殺人ではない。


だが、疑問は尽きない。


芳賀は現場を見回し、死体の前で膝をついた。

手袋をはめ、表情を変えずに確認していく。

服の裂け目、血の量、体温、異様に発達した筋肉。


「……これが、例の“対象”ですね。」


遊馬が小さく頷く。

芳賀は淡々と立ち上がり、空斗に視線を向けた。


「上角君。少し話、いいかな。」


「……話?」


「君が見たものについて。ここでは落ち着いて話せない。少しご同行願いたい。」


その声は穏やかだが、拒めない空気を帯びていた。


一瞬躊躇うが、肯くしかなかった。

警察に対して抵抗はあるが、

そうも言っていられる状況ではなかった。

それに――遊馬のこと、死んだ男のこと、聞きたいことはいくらでもある。


「すぐに片づけます。……遊馬さん、結界を。」


「…もう解けている」


それを聞くと、芳賀は携帯を取り出し、短く通話を入れる。

「……収容班を。対象一体、処理済み。」


通信を終えると、再びこちらへ向き直った。

「では、行こうか。」


最後にもう一度、血の跡を見る。

鉄と血の匂いが、鼻の奥に焼きついているようだった。

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