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Rouge Noir(ルージュ・ノワール) ー赤い刃と黒い獣ー  作者: GreatGameGlobe
第一章 アンガーアンマネージメント
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倉庫の交戦後2

***


遊馬は、目の前の男を測りかねていた。


(素人にしか見えない。

 だが、結界の中に入り、しかも――。)


遊馬は、視線を死体へと移す。

血の海に沈んだ異形の男。


(アレを殴って……効いていた。)


遊馬は、空斗に視線を戻す。


(素人を装っているだけか――それとも。)


遊馬の目が細まる。


(いずれにせよ、放置はできない。

 そのために高校に潜入したのだから。)


「おい、黙んなよ。……なんだよ、ケッカイって?」


空斗が、顔を顰めて睨む。


その時、倉庫の入口から靴音が響いた。

硬い足音が、徐々に近づく。


「遊馬さん。お疲れ様です。」


落ち着いた声。


空斗が警戒げに、男に胡乱な視線を送る。


男は周囲をざっと見回し、空斗に目をやる。


「彼が……?」


「乱入者だ。」


短く言う遊馬。


空斗は、文句をつけようとしたが、

的を射ている気がして言葉にならなかった。


男は懐から手帳を取り出し、空斗に向けて開いた。


「公安の芳賀です。――上角空斗君だね。」


名前を呼ばれ、空斗の表情がわずかに強張った。


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