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倉庫の交戦後2
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遊馬は、目の前の男を測りかねていた。
(素人にしか見えない。
だが、結界の中に入り、しかも――。)
遊馬は、視線を死体へと移す。
血の海に沈んだ異形の男。
(アレを殴って……効いていた。)
遊馬は、空斗に視線を戻す。
(素人を装っているだけか――それとも。)
遊馬の目が細まる。
(いずれにせよ、放置はできない。
そのために高校に潜入したのだから。)
「おい、黙んなよ。……なんだよ、ケッカイって?」
空斗が、顔を顰めて睨む。
その時、倉庫の入口から靴音が響いた。
硬い足音が、徐々に近づく。
「遊馬さん。お疲れ様です。」
落ち着いた声。
空斗が警戒げに、男に胡乱な視線を送る。
男は周囲をざっと見回し、空斗に目をやる。
「彼が……?」
「乱入者だ。」
短く言う遊馬。
空斗は、文句をつけようとしたが、
的を射ている気がして言葉にならなかった。
男は懐から手帳を取り出し、空斗に向けて開いた。
「公安の芳賀です。――上角空斗君だね。」
名前を呼ばれ、空斗の表情がわずかに強張った。




