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ギルド嬢は、こっそりヒミツを暴きたい!  作者: 田古 みゆう


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6-20

 セリオは、よほど空腹だったのか、渡された分のパン粥をあっという間に平らげていた。そして、そそくさとおかわりをよそう姿を、タニアは嬉しそうに目を細めて見ていた。

 朝食を食べてきたはずのジャックスもおかわりをし、あっという間に鍋が空になった。


 食後のお茶を三人で飲んでいるとき、タニアがぽつりと呟く。


「食事って誰かと食べると美味しいのね」


 タニアの言葉は少しの間、誰にも拾われなかった。その言葉が宙に溶けて消えかかったころ、ようやくセリオが口を開いた。


「……そうだな。俺も誰かと食べると美味いと思った」


 ぽつりと返した声は、しんみりとした空気を誘う。


 タニアもセリオも、普段は明るく振る舞っていても、胸の内には孤独を抱えているのだろう。

 そんな二人の様子を黙って見ていたジャックスが口を開く。


「なぁに辛気くさい顔してんだ? 食べ終わったなら、さっさと片付けるぞ。俺はそろそろプレースメントセンターに戻らにゃならん」


 その言い方はぶっきらぼうなのに、どこか優しい。

 タニアは小さく笑った。


「また一緒に……」


 そう言いかけたタニアの言葉は、不意の来客によってかき消された。

 扉をノックする音が聞こえる。タニアがそれに反応し、扉へ向かう。扉を開けた瞬間、威勢のよい声が飛び込んできた。


「タニア! あんた一体何をしたんだい!」


 怒鳴り声とともに、少々年老いた女性がずかずかと入ってきた。

 タニアは、その勢いに思わず後ずさる。

 女性は、タニアの前に立つと仁王立ちで腕を組んだ。そして、再び同じ言葉を繰り返した。


「あんた一体何をしたんだい!」


 その言葉に、タニアは目を白黒させるばかりだ。


「ノ、ノルダばあちゃん!? な、なに? 突然」

「なに、じゃない! 何やら変なことを始めたなと様子を見ておれば、今日は朝から家を締め切ったまま。心配で来てみれば」


 ノルダと呼ばれた女性は、大仰にため息を吐いた。そして、ぐるりと部屋を見渡してジャックスとセリオを睨む。


「こんな娘っ子一人の家に、男二人がかりで上がり込むなんて。一体何の用だいっ! 事と次第によっちゃ、アタシャ容赦しないよ」


 少し腰の曲がり始めたノルダは、持っていた杖をドンと床についた。

 その迫力に、ジャックスとセリオはたじろぐ。

 タニアは、慌ててノルダを宥めた。


「ちょ、ちょっとノルダばあちゃん! どうしたのよ! 落ち着いて! この人たちは悪い人じゃないから」


 タニアは必死にノルダを宥めようと、両手を広げて二人を庇う。

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