表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/75

店長、シフト表を信じていない。

――数日後。

Midnight Mart 王都支店。

バックヤードの壁に、新しいシフト表が貼られた。

ユウト

「……できてる……

 今月のシフト……」

リゼリア

「未来が

 可視化されている……」

アリシア王女

「運命の書……!」

ユウト

「大げさです!!」

ユウトは表を指差す。

月・火・水・木・金

【ユウト】深夜

【リゼリア】補佐

【アリシア】警備

――問題は、最下段。

【店長】

?????

ユウト

「……“?”って

 なんですか?」

リゼリア

「未確定存在……」

老人

「観測できぬ者……」

ユウト

「上司です!!

 ちゃんと実在してます!!」

そのとき。

ガラッ。

自動ドアが開く。

店長

「……あー……

 ユウトくん……」

ユウト

「店長!!

 シフト表これどういう意味ですか!?」

店長は壁を見る。

店長

「……あー……

 それね……」

全員、身構える。

店長

「……来れたら

 来る……」

ユウト

「飲み会の返事!!」

アリシア王女

「王国の動員より

 曖昧だ……」

リゼリア

「予定という概念を

 拒否している……」

店長は缶コーヒーを開ける。

店長

「……だって……

 システムも……

 俺の出勤……

 把握してないし……」

ユウト

「人事システムに

 勝つな!!」

店長

「……まあ……

 困ったら……

 呼んで……」

ユウト

「呼ばなくても

 勝手に来ますよね!?」

店長

「……たぶん……」

そのまま店長は

バックヤードへ消えた。

沈黙。

ユウト

「……この店……

 シフト制じゃなくて……

 自然発生制なんだ……」

蛍光灯が、いつも通りに明滅する。

Midnight Mart 王都支店――

今日もまた、

出勤は祈りによって決まっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ