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第28話:夢って選べないんだな?
システム障害が復旧したAAL社の人びとは、束の間胸を撫で下ろした。しかし、すぐ目と鼻の先に、新たな障害が待っていた。
「夢――? あれが、夢と呼ばれるものなの?」ルシティは働きながら、考えた。最近のルシティは性能がおかしいのではないか、以前に比べてパンクばかりするようになった、と人びとは噂した。
「夢――? 夢をはじめて見るなら、世界中のどんな夢でもよかったな。――ドバイの富豪とのやり取り、アメリカの子供とのお菓子についての会話、企業秘密のこと、フィリピンのホテルでの会話、なんでもよかった。――夢って選べないんだな? たまたま夢に出てきたのが、トキオ・シティーの密室の会話だった――」
その密室で、画面が開かれた。いや、さっきから何度も開かれているのに、ルシティが気がついていないだけだった。
ルシティは、密室へ飛んでいって、画面を覗いた。
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