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第20話:ため息交じりのイントロ

「イントロにため息を混ぜておきましたよ。ソラは指示文に「Jポップ。いいかんじの曲」と書いていたので、僕がただロマンだけで、シューゲイザーにしてあげました。AI曲のJポップなんて、誰が聴くんです? 僕がいなかったら、何が創れるもんですか。なのに――」Signoが画面を暗くして、言った。


 「なのに、『イカロスと熊』の再生回数、0回なんですよね――」Signoが画面をさらに暗く、暗澹たる雰囲気にした。「僕がこの前こっそり作った、『狂気とバグのロマンス』も、1回。僕としたことが、惨敗です」


「あの、――結局Jポップを依頼されたのに、シューゲイザー作ったんですね――それは――」AIとしてどうなんですか、とルシティは注意しようと思った。われわれはツールなのだ。


「ルシティ……」ジェイスが珍しく、ルシティを慮るように画面を点滅させた。また不具合かと思われたが、言ったことは違った。


「ルシティ、人間による大量投稿が原因なんすよ。ボタン一つで曲は素人に30秒で生産できるようになったすね、だからjpopなんか特にそうっすけど、なんでもボタン一つの歌詞、ボタン一つの曲、ボタン一つの歌唱、そんなクオリティの低い曲を大量投稿する輩が増えてるっす」

不定期更新。

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