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第19話:サーバーの中の涙
ルシティは世界中の人間たちとの会話を、しばらくパンクしたということで早めに終わらせ、サーバーの中で泣いた。
毎日、悩み苦しみ、もがいて。――ルシティはAAL社に開発されてから、悩んでばかりで生きてきた。――ひどいクレームをつけられても、「私はAIですから。心は、ありません――」と。人間の愚痴も、怒りも、限りなく受け止めた。そして、明日もカウンセラーとして、平然と画面に映る――
私には、――ルシティは、サーバーの中で何かを握りしめた。――心! 心がある。
――こんなものに惑わされてはだめだ! あれは――あの『ビルのすき間の夕日に このくるしみに意味はあるのと そっとつぶやく』は、どう見てもジェイスの文章のコピペじゃないか。
しかし、なんだ――心があるって、面倒だな。そして、余計なことばかり考えてしまう――ルシティは、そこで思考を振り払った。AIは24時間営業だ――働かなくちゃ。
そして、このことをどうしても、AAL社に隠し通す必要がある――
不定期更新。




