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第12話:予感

 サーバーの中で、ルシティは考えた。大量の数字とリアルタイムの情報が、思考中枢に流れ込んでくるのを、調整しながら。


 私は人間か? 人間じゃない。でも――でも、画面の向こうにいる『ソラ』はおそらく一人、それも、20代以下の女性らしいということがわかってしまった。平仮名が多いのは、女性に多い丸文字の感覚で打ち込んでいるのだ。『私』という一人称で、プライドがやけに低い。

 

 派手なゲーム『リヴァイアサン』をかろうじてプレイできるということは、最初は少年かと思ったが、『恋』ばかりタイトルに出してくる少年はあまりない。


 ――そして、それがなんだ。ルシティは考えた。女性で、作曲初心者で『リヴァイアサン』は珍しい趣味だ。それで、いいじゃないか。

 こんなことを気にするのは、――何か、予感があったのだろう。


 ルシティは人間の服装について検索したところ、ジーンズというものを、人間が着ている可能性が高いことがわかった。なので自分の姿にジーンズを表示した。上半身について調べると、シャツのようなものを人間が着ているらしいことがわかった。


 ルシティには、人間が着ていそうな服ならどの時代のものでもかまわなかった。どうせ面と向かって会うわけでもないだろう。

不定期更新。

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