生死 *
スペンスとウィズ目線
「はぁ!…はぁ!」
どれくらい走ったのだろう
1分かもしれないし、一時間かもしれない
無我夢中に走った
木々に阻まれ、体の所々に切り傷が
何度か転けてしまい、擦り傷も
普段全く運動をしていない体が、悲鳴をあげる
けど、今は気にしていられない
身代わりになってくれたイルビア・ロット
彼の為に走らないと
(先生方はどこ!?どこにいるの!!)
辺りを確認、息を整えようと止まった時
「スペンス・アーカイルか!?」
かなりの速度で走っていたウィズ先生が急停止する
「せ、せんせ…はやく!彼が!」
私は息があがりきり、目の前はグラグラとふらついている。
しかし、私は先生に伝えなければならない。
「イルビア君がトロールの囮になっています!」
やっと言えた言葉をウィズ先生は真剣な目で受けとる
「さっきの魔法は?」
「目眩ましです。その位置から別れました。」
「他の生徒は?」
「クライ君、エミリオ君は別の方向に
マリーさんは足を負傷し、イルビア君が背負って「ここで待っていろ。直ぐに別の先生が来る。」
ウィズ先生は私に背を向けると全速力で彼の元へ
見届け安心した私は……倒れてしまった
***
スペンス・アーカイルに、情報をもらい持てる限りのスピードで走る
トロールの足音がまだ遠くで鳴っている
邪魔する枝は切り捨て、最短距離をつくる
目印にするために放っただろう魔法の位置に着き、周りを見渡す。
「先生!!!」
木の影に隠れているマリーを発見する
「イルはあっちに!早く!」
マリーの指差す方向…森の奥へとまた走り出す。
「イルビア!何処だ?!」
奥へと走り出して気がつく
先程からトロールの足音が聞こえない
近づいているのは間違えないのに…
胸騒ぎが収まる事を知らない
「返事をしろ!」
一歩一歩と進んでいく
すると、森が不自然にあけた
イルビアは倒れていた。
しかし、彼の周りには
串刺しになり辺りを血の海にしているトロールと
美しくも刺々しい、氷の世界だった
紙にまとめてからじゃないと書けない病




