体力
午後の授業は魔法実技だ。
でも、僕はウィズ先生に呼ばれたので、教務室の一角にやって来た。
教務室は教師一人一人にあり、授業で必要な物を置いておいたり、集中して業務をするための部屋である。
「入れ。」
ノックをする前に扉の向こうから許可がおりる。
「失礼します。」
扉を開けると、ウィズ先生と目が合う。
「そこに座れ。」
「…はい。」
部屋は全く散らかっておらず、整理整頓されていた。
「ロット。今日から魔法実技が始まったが、お前だけ特別授業として剣術を習ってもらう。勿論私が教える。」
「…魔力が無いからですね」
奥歯を噛み締めそうになるのを何とか堪えた。
「そうだ。魔力が無いと魔法を使うことが出来ない。それは自然の摂理だ。」
「…はい。」
「魔力が戻れば、魔法実技に移行するから安心してほしい。」
「…僕の魔力は戻るのでしょうか?」
「分からない。だが、校長が全力で解決に取り組んでいる。」
僕は、ウィズ先生に期待を持つことが出来なかった。
「1日2日で整理できたり、納得出来るものでは無いのは分かる。しかし、魔力が使えないからと半日、1日無駄にするより何か未来に繋がることをするべきではないか?」
「それは…そうですね。」
ウィズ先生がフッと笑ったような気がした
ウィズ先生に連れられ、第1演習場にやって来た。
「まず、ロット自身の体力がどれくらいあるのか調べさせてもらう。
…そうだな。このトラックを体力尽きるまで走ってもらおう。」
…はい?
「私も前を走るから着いてくるように。時間も少ないから、始めよう。」
と、ウィズ先生は目線で訴える
僕は、準備運動をそこそこに走り出した。
一周400mを全力より少しだけ押さえた位のスピードで走っていく。
ウィズ先生は余裕綽々に前を走っている。
体力はずっと持つものでは無いわけで、4周目にしてヘロヘロに
「ロット。もう少しいけるだろ。」
少しでも速度を緩めれば前から急かしてくるわけで…
何だかんだで10周走ってしまう。
余談だが、吐いた。
食後にする運動では絶対に無い。
ウィズ先生は息切れ起こしていないご様子ではあるが。
寝て起きたら、話をまとめていきます。多分




