奇談散歩【65】 夜行さん ② 八王子市
≪ 八王子市の夜行さんの伝承の背景になった高月城の遠景
東京都八王子市では、夜行さんは首なし馬に姫君が乗る姿で現れる。八王子の昔話によれば、昔、八王子の滝山丘陵にあった高月城が敵軍の襲撃を受けたおりに、城の姫が馬に乗って逃亡するが、馬は敵兵に発見されて首をはねられ、首のないままで疾走し、そのまま天へと昇った。それ以来姫と首なし馬は満月の夜に八王子を徘徊し、その姿を見たものは必ず不幸になるのだという。Wikipediaより抜粋 ≫
「この姫君は八王子城にゆかりのある女性では」という記事もありました。
豊臣軍一万五千に攻められた「※ 八王子城合戦」
この時、家臣たちは姫君だけでも落ち延びて下されと、姫を馬に乗せ闇夜に紛れて出立させたが、敵兵に発見され馬は首を落されてしまう、
―― しかし、
首のない馬は 姫を乗せて早駆けに駆け、ついには天高く昇って行った。
その後、八王子城が落城した六月になると満月の夜に蹄の足音が聞こえるようになり、雲間に首無し馬に乗る姫君の姿を見たものは不運に見舞われるという。
※ 合戦時、主な兵力は本拠地である小田原城に詰めていた為、城には限られた数の将兵の他、領内から動員・保護された領民(女性や子供も含む)を加えた約三千人が立て籠ることとなった。( ※ 八王子城側、豊臣軍側の人数については諸説あり )
豊臣側は夜の濃霧にまぎれ、主力が東正面の大手口( 元八王子町 )と北側の搦め手( 下恩方町 )の二方向より侵攻。戦闘は苛烈を極め、両軍とも多数の死傷者を出す結果となった。日暮れには城は陥落し、氏照正室の比左をはじめとする城内の女性は自刃、あるいは御主殿の滝に身を投げたと伝わる( 諸説あり )。
この伝承は近年も都市伝説めいて語られ『深夜の通りに響く蹄の足音に振り返るが姿は見えない。また、四ツ角で「上半身が女、下半身が馬の怪物」が、猛スピードで横切るのを見た』と目撃・遭遇談も多い。
この八王子の夜行さんは、四国伝承の夜行さんとは別の存在で、おしら様に影響をうけているのでは、という説もある。
もともとは、高月城の伝承であったものが、落城悲話とともに心霊スポットとして有名な八王子城とくっついてしまったのでしょうか? 女性が馬と共に空へ昇っていく件はおしら様の影響が伺えますね。




