奇談散歩【62】 鍋島の化け猫騒動 ② 猫塚(秀林寺)
―― 街中に登場する伝説の生き物たち
秀林寺に「猫大明神」の祠があります。これは白石化け猫騒動に関して、猫の供養的意味合いのものです。たいへん主人公思いの忠義をつくしたネコだったのでしょう。忠犬ハチ公ならぬ、忠猫コマといったところでしょうか。
( 原文ママ:白石町ホームページより )
所在地:佐賀県杵島郡白石町大字福田
お問い合わせ:秀林寺 TEL:0952-84-4079
アクセス:肥前白石駅から徒歩で10分
前回御紹介した「鍋島化け猫騒動」は創作なのですが、佐賀県白石町「秀林寺」にはこの騒動由来の「猫塚」が、今も残っています。
その由来とは ――
化け猫を、見事 槍で仕留めた千布本右衛門。
しかし、その後の千布家は男子が育たず養子を迎えて当主としておりました。
7代目千布久右衛門は、それを訝しく思い、化け猫の祟りを疑うようになり、秀林寺に、尾が7本ある猫の姿を描いた掛け軸を納め、猫大明神祠 ( 猫 塚 ) を建立して、猫供養したところ、男子が授かるようになり、御家安泰、家系が続くようになったと言います。
現存する猫塚は明治時代初期のもので、今でもその周辺で尾が7本ある猫の姿を見たなどの怪異譚があり、崇敬する人達のお供えが絶えないといいます。
化け猫の物語は、お家騒動というみんな大好きセレブのスキャンダルと結びつき、江戸期に好評を博して物語上のお約束ができていったのでしょうね、猫は忠義者で御主人への思いが強すぎて「化けて」しまう、
猫の忠義はなんだか「もの哀しい」
鬼の話と共通するものがあるような気がします ――




