第7話:嫉妬、甘々、そしてライブ開幕! 学校と芸能界、恋と戦いの最前線
――放課後。
俺は今日も、いつものバイト先「カフェ・アストラ」で働いていた。
繁華街の隠れ家的カフェで、接客や皿洗いをしながら、静かな時間を過ごす。
ここだけは、学校や家とは違う、俺だけの日常だった……はずなのに。
「いらっしゃいませ……って、七海!?」
扉から現れたのは、
サングラスにキャップ姿、でも隠しきれないオーラをまとった如月七海。
「うっわ、バレた? 悠翔のバイト姿、見たくて来ちゃった♡」
あかん、可愛い。
でもここ、職場なんですけど!?
「後でバレるから帰れよ……」
「やだ、デートしたいの。
それに、私だって普通の高校生でいたいもん」
七海は、さりげなく隣のテーブルに座り、
こっそり俺がコーヒーを淹れる姿を見つめていた。
俺が休憩時間になった時――
二人でこっそり、店の裏道を歩いた。
「ねぇ、デートしよ? カフェじゃなくて、公園とか」
「……こんな格好で?」
「平気。悠翔がいれば、どこでも幸せだから♡」
甘々すぎて、心臓がもたない。
でも、その幸せな時間も、学校に戻れば――
◆
翌日、学校。
平穏なんて一瞬で崩壊した。
「真中悠翔、私の“婚約者”なの♡」
――如月凛花、爆弾発言投下。
「は? 何言ってんの?」
「悠翔、私と一緒に帰ろ♡ 今日はライブないから、ずっと一緒にいられるよ?」
ざわつくクラス。
「え、どういうこと?」「婚約者?」「マジ?」「でも七海は?」
そこで、もう一人の爆弾が。
「悠翔は私の“専属マネージャー”だから」
――橘美月、冷静に嘘発言。
「専属……って、マジで芸能界関係!?」
「やばくね? なんであんな地味男子が……!」
教室の空気は完全に混乱。
俺、死にたい。
◆
その時――
七海が、満面の笑顔で立ち上がった。
「はーいはいはい、みんな落ち着いてー。
こいつは、私の召使いだから♡」
さらっと、最大級のマウント発言。
「だから、好きに使っていいけど、壊したら弁償してね?♡」
怖い。
天使の笑顔で言ってること、悪魔すぎる。
◆
その夜、七海はベッドで甘えた声を出した。
「悠翔、今日もいっぱい嫉妬したの。
だから、いっぱい甘やかして?」
学校では召使い、
家では甘やかし要員――
俺の役割、どこで正解なんだよ。
◆
数日後、Seven☆Daysのライブ当日。
満員のアリーナ。
七海、美月、凛花、そして他のメンバーたちがステージに立つ。
「みんなー! 今日も最高に盛り上がろうね!!」
→ 陽菜
「一緒に夢、叶えよう?」
→ 花音
「今日は全力で歌うから、ちゃんと受け取って」
→ 紫音
照明、ダンス、歌声――
全てが完璧で、誰もが“国民的アイドル”だと納得するパフォーマンスだった。
七海は、ステージの上でだけはプロそのものだった。
でも、袖に戻った瞬間――
「悠翔、見てた? 私、かっこよかった?」
甘々妻に戻るんだから、ほんとこの人、何者なんだよ。
◆
楽屋では、他のメンバーも自由すぎた。
「今日のMC、噛んじゃったー!」
→ 玲奈
「ステージ後のパフェ、最高なんだよねー」
→ 小春
「次のライブ、悠翔くんも手伝ってよ?」
→ 翼
こうして、彼女たちの日常もまた、
煌びやかで、でもどこか普通の女の子だった。
◆
だけど――
学校ではまた、戦いが始まる。
「悠翔、今日は誰と帰るつもり?」
→ 凛花(妹)
「ライブの資料、持って帰って整理しといて」
→ 美月
「……当然、私でしょ? 召使いなんだから」
→ 七海(妻)
俺の平穏、どこいった――?
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