第5話:学校に記者襲来!? 友人たちと守る、七海の秘密
朝――
不穏な空気が、校門前から漂っていた。
「……あれ、ヤバくね?」
登校した俺の目に飛び込んできたのは、
カメラ片手のスーツ姿の男たち――そう、芸能記者だった。
「おいおい、マジで学校まで来んのかよ……」
隣で呟く陸の声が震えていた。
奏はスマホで即座に検索し、ため息。
「“Seven☆Days”のスキャンダル、昨日の会見じゃ収まらなかったか……
これ、ガチで狙われてる」
――やばい。
もし七海が登校したら、写真撮られる。
同じ学校に俺がいることもバレたら、一巻の終わりだ。
◆
「悠翔、どうすんだよ!」
「七海をどうにかして登校させないと!」
「いや、そもそも俺らが記者の気を引くとか……?」
俺の友人たちが、全員集合していた。
陸・奏の他に、青山蒼士、川口蓮、藤咲絵里、長谷川真央、三好拓海。
全員、放っておけない性格のヤツらだ。
「俺、バスケ部の連中に声かけて、わざと騒ぎ起こすわ」
→青山
「生徒会室から“無断侵入者”として学校側が排除する手続きする」
→川口
「SNSで“フェイク情報”流して、記者たちを別の場所に誘導する」
→絵里
「……図書館で震えてるだけで許して……」
→長谷川
「お、俺も走り回る! 役に立つ!」
→三好
――やべぇ、こいつら最高だ。
◆
俺は即座に七海に連絡を取った。
『今日、登校しなくていい。学校に記者が来てる』
『……でも、私、逃げたくない』
七海は迷っていた。
芸能人として、逃げる=負けだと思ってるんだ。
『だったら俺たちが、学校で時間稼ぎするから。
七海は堂々と、午後から登校しろよ。
アイドルだろ? 堂々としてろ』
『……わかった。
ありがとう、悠翔。愛してる♡』
◆
その頃、芸能界でも別の動きが。
《Seven☆Days》の控室。
メンバーたちが、心配そうに七海の会見を見ていた。
「七海、大丈夫なの?」
→ 白石凛:クールな副リーダー。
「ナナちゃーん、守ってあげるー!」
→ 桜庭花音:天然甘えん坊。
「事務所、ほんともっと守ってくれよ……」
→ 鳳条紫音:お姉さん系毒舌。
「七海ちゃん、今日もライブ、頑張ろ?」
→ 雪村玲奈:癒し系ムードメーカー。
「マネージャーがなんとかしてるって言ってたわ」
→ 西園寺小春:真面目な最年少。
「私は歌に集中するから」
→ 橘ひまり(たちばな ひまり):職人気質のパフォーマー。
「男関係とか、アイドルには付き物だろ。気にすんな」
→ 黒瀬翼:姉御肌リーダー。
「よし、みんなで支え合おう!」
→ 望月陽菜:元気印のまとめ役。
こうして《Seven☆Days》の9人は、
それぞれの想いを胸に、ライブステージへ向かっていった。
◆
昼休み、学校の記者は全員、校外へ追い払われた。
友人たちの奮闘のおかげだ。
放課後、七海が学校に現れた時――
彼女は、堂々としていた。
「ねぇ、なに見てんの? こっちは忙しいんだけど?」
記者たちも、すでにいない。
七海は、無事だった。
◆
その夜、俺は久しぶりに姉の家に顔を出した。
「悠翔、ちゃんとご飯食べてるの? 無理してない?」
「うん……姉ちゃんこそ、子ども泣かせてない?」
「もう、悠翔はいつまでも弟なんだから」
両親が事故で亡くなってから、
姉二人がそれぞれ結婚して、俺は今、一人暮らし。
時々こうして、姉夫婦の家に顔を出しては、家族の温もりを思い出している。
でも今は――
家に帰れば、俺には“もう一人の家族”が待っている。
「悠翔、おかえり♡」
甘い声で迎えてくれる、
世界一大切な“妻”が。
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