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猫にこんばんは  作者: 犬鳴 椛子
第六章 休日にこんばんは 2-2
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休日2日目 歩行死体繁華街 -3

 ――フミャは入り口で再び、気持ちの整理を30分していた。ようやく、フミャの気持ちの準備が整い、買い物の態勢に入った。

 そして、2人は歩行死体リビングデッド繁華街の中へと歩き始めた。

『大丈夫よ! うちがいる限り、何も心配はいらないからね?』

「うんっ! わたしもチェフ守るよ!」


 (――5分後)


『よっし、買い物を始めるわよ~!』

 チェフはジャキンッとUZIのコッキングレバーを引くとウキウキしながら、小走りをし始める。

「ま、待ってよ~、チェフぅ~」

 その不意打ちを食らい、慌てて、チェフを追いかけるフミャ。


 今のところ、歩行死体リビングデッドの気配はない。ざわざわとしているが、それらしい者が出てくる様子も見られている様子もなかった。

「ねぇ、チェフ……? ほんとに怖い人達っているの? どこにもいないよ……?」

『油断しないで……。繁華街は声はするけど、まったく人は通ってないのよ……。古い所だから、昔、声を録音して、ラジカセででも使って流してるんじゃないかしらね……』

「らじかせ……?」

 フミャは聞き慣れない単語にキョトンとする。

『ん~……ラジカセはかなり古いものなのよ……。通称はラジオカセットレコーダーって言って、ラジオにカセットテープを入れる事で音楽を聴く事が出来る昔では優れた機械だったのよ。今じゃ、廃れてしまったけどね……」



 ――その会話をしている時だった。



 電器屋の奥から何か聞こえるのが2人には、すぐにわかった。

〖ラジカセはぁ……最高のぉ……〗

『フミャ! 構えて! 来るわよ!』

「ふぇっ!? ど、どこぉ!?」

 フミャは慌てて、キョロキョロと辺りを見回すが、どこにも何も誰もいない。その時、電器屋の奥から歩行死体リビングデッドが飛び出してきた。

〖レコーダーだぁああああああぁあ!!〗

「ふみゃぁああああ!!?」

 あまりの勢いに叫んでしまい、フミャはその場に尻餅を突いてしまった。このままじゃ襲われる。しかし、身体が強張って、思う様に動けない。その2秒間でフミャは死を覚悟してしまった。



 ヴァンッ!



 その1秒後だった。フミャの後ろから、銃声が聞こえ、電器屋の歩行死体リビングデッドは仰け反っていた。

『おい、死人共。フミャの半径3.5mに足を踏み入れてみろ。貴様らの頭全て弾き飛ばしてやっからな?』

 チャフが歩行死体リビングデッドに向けて、UZIを1発食らわせた様だ。いままでにないチェフの怒り。青筋が浮き出て、殺気と威圧は店中に撒き散らしていた。それがあったのか近くにいる歩行死体リビングデッド達が出てくる事はなかった。

 しかし、そのチェフのあまりの顔に逆に恐怖してしまい、腰を抜かしてしまうフミャだった。

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