休日2日目 死体歩行繁華街 -2
2人は防弾チョッキとホルダーを装着し、銃をセットした後、繁華街へ向かい始めた。
チェフの装備はコルト・パイソン 4インチ・モデルにスピードローダー5つ、ムーンクリップ5つを各ホルダーにいる。
次に本人がお気に入りのUZIである。ロングマガジン9本|(各弾数40発)を胸のマガジン用ポケットに収めていた。むしろ、準備のし過ぎにも感じる。
続いて、フミャの装備はすべて最少の銃である。
1つ目は2連発小型拳銃のバックアップ。2.5インチ45ACPの弾を使って撃つのだが、フミャはリロードのコツはまだあまり把握しきれてはいない様子であった。所持弾数は20発+2発|(装填済みを含む)これは右腿のホルダーにセットしている。
2つ目は指輪型6連式小型リボルバー。ダイソン・ルプティ・プロテクター・リングを右人差し指に装着していた。所持弾数は30発+6発|(これも装填済みを含む)
3つ目は世界最小キーホルダー型6連式リボルバー。スイスミニガンC1STをベルト通しに伸びるキーチェンに装着して、スカートの真ん中にぶら下げていた。所持弾数は30発+6発|(こちらも装填済みが含まれる)
2人ともお買い物という名のサバイバルの準備は万端である。
残るはフミャの心の準備のみであった。
『さて、フミャ? 銃の練習はバッチリしたはずだから、まぁ~多分……大丈夫だとは思うけど……』
「大丈夫! これでうつんだよね!」
そう言った瞬間、フミャはバックアップを取り出して、撃とうとする。
『っちょぉおっと待ったぁあ!! い、今は撃たなくていいの! 後でいっぱい撃たせてあげるから!?』
「っえ? ぅん……。わかった……」
フミャはバックアップをホルダーにおさめた。そして、チェフはホッと胸を撫で下ろす。
今、弾を撃たれるとゾンビが群がる上に、弾を無駄にしてしまうからであった。
『フミャ? わたしが良いって言うまで銃は撃っちゃダメよ? 危ないものなんだからね?』
「は~い。じゃぁ、早くお買い物いこぉ~!」
無邪気にはしゃぐフミャを見て、『先が思いやられるなぁ』と思うチェフだった。
(歩くこと3分12秒48……)
二人は目的地である死体歩行繁華街の入り口に到着した。
『よし、着いたわね……。フミャ? 良い? よく聞くのよ?』
「うんっ。わかった!」
フミャは銃を取り出した。
『いや、なんで今、銃を出したの……?』
「えっ? だって、チェフが『良い』って言ったからだよ? 違うの?」
『あ~……なんか、変に賢くなったわね……。まぁいいわ。それで良し! じゃぁ、話を聞きなさい?』
「うん!」
行きたくて、仕方ないオーラがその返答だけでわかった。しかし、説明を続けた。
『ここからは遊びでもあり、命をかけたサバイバルでもあるのよ? 軽い気持ちで行くとすぐに餌食になってしまうんだからね?』
「えじき? そんなに大変なの?」
『あぁ……簡単に言えば、死体歩行者に食べられるって事よ』
「ぇ~……」
『大丈夫よ。フミャはわたしが守るから安心しなさい。その為に準備をしたんだから』
「ぅん……。わたしもがんばる……」
そういうとフミャがチェフに強く抱き着いた。食べる側が食べられる側になるのは誰でも嫌である。
チェフがいなくなる事を想像してしまったのか、なかなか離れないフミャだった。
『フミャ、心配しないで。わたしも簡単に死ぬほど、軟じゃないわよ?』
「チェフはわたしが守るよ……」
『泣かせてくれるわね。じゃぁ、お互い守り合いっこよ!』
「うんっ! お守り合い!」
チェフはクスリと笑った。
『じゃぁ、お買い物に出発するわよ!」
「は~い!」
チェフはUZIを取出し、コッキングレバーを引いて、フミャと一緒に死体歩行繁華街へ向かった。




