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猫にこんばんは  作者: 犬鳴 椛子
第五章 休日にこんばんは 2
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休日 2日目-ブレックファースト(中編)

『それで朝食はまだなのですか?』

《落ち着きたまえ。さっきも言っただろう? 楽しみは最後に取っておくものだとね?》

『楽しみは朝食の後でもいいと思うんですけど……。ケチですか?』

《け、ケチ言うなし!! うっ……オッホン……》

『そんな咳払いして、誤魔化さなくてもいいですよ』

《静かにしたまえ、チェフくん。フミャくんが見ているだろう? それに美味しい食事を楽しみに待つ根気も大事だと思わないかね?》

『もちろん、大切な事ですが? でも、食事が出てないのは明らかにおかしいですよね?』


本来なら、降りてきたら、すぐに食事の用意がされているはずなのだが、今日に限っては用意がされていない。

箸もスプーンもナイフもお手拭きも紙ナプキンも何一つない綺麗なテーブルだった。


「おなかすいたよ〜。ごはんまだ〜?」

《まぁ、落ち着きたまえ。すぐに用意させよう》


神様ラントはカッコ良く、指を鳴らした……が、指パッチンが出来ないので、音が鳴らなかった。


《あ、あれ……? おかしいな……?》

今日は調子が悪いという風に見せて、誤魔化した。

しかし、チェフの目は誤魔化せなかった。


『全く……出来ないのに格好付けないで下さい』


そう言うと、チェフが指を鳴らした。すると、扉からメイド達が食事と食器を全て持ってきて、手際良く用意していく。

「わぁ〜、すご〜い!」


「「全ての用意が整いました!」」


メイド達は声を揃えて、終了の報告を告げた。


『ありがとう。あなた達も食事にしなさい?』

「「お嬢様のお心遣い、大変恐縮でございます。」」


メイド達は一礼をすると、部屋を出て行った。


『だから、格好付けるのはやめてくださいと言ってるのに……』

《さ、さぁ〜、早速、朝食を戴こうじゃないか〜! なっ? 戴こ〜う!》

『やれやれ……』


どこまでも神様の威厳を保とうと必死の神様ラントだった。

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