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休日 2日目-ブレックファースト(前編)
幕は開かれた。
チェフの目線の先には予想通り、ニヤニヤニタニタしながら、チェフ達を見ている腹ただしい神様がいた。
《おはよう、チェフ君にフミャ君。目は覚めたかな? ん~? チェフ君は顔色が悪そうだね? それに引き換え、フミャ君は元気そうじゃないか?」
「うん! 落ちるの良かった!」
《ふむ……》
一瞬、神が真面目な顔になったが、すぐにニタニタした顔に戻った。
『……神様、何を考えておられたのですか?』
チェフはその表情を見逃してはいなかった。
《何も無いよ? 今日もフミャ君が元気で可愛いなって思っただけだよ》
『ロリコンですね……』
神は誤魔化したつもりだろうが、チェフは嘘だと見抜いていた。長い間、秘書をしていた経験による感であろう。
しかし、敢えて、深くまでは追求しなかった。朝から面倒事は嫌だからであった。
《まぁ、それでも構わないさ。朝食にしようじゃないか》
『良いんですか……。相変わらずの助平ですね……。て言うか……』
「ご飯ないの? 何も無いよ?」
朝食と言いながら、テーブルに食事は何も置かれていなかった。
《お楽しみは最後に取っておくものだろう?》
『意味が分かりません。早く食べたいのですが?』
《まぁ、楽しみにしてなさい》
「早く食べた〜い!」
『全く……朝から騒がしいわ……』




