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猫にこんばんは  作者: 犬鳴 椛子
第五章 休日にこんばんは 2
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休日 2日目−グッドモーニング(前編)

朝になり、チェフは目を覚ました。


『んっ……朝……? わたし……一体、何を……? はっ!? フミャは!?』

チェフは勢い良く起き上がり、辺りを見回した。


「あっ! おはよう! チェフ!」


声のする方に目を向けると、そこには水色のキャミソールにピンクのレースのミニスカートを着ているフミャが立っていた。

 髪型はポニーテールに結んでいて、少しソワソワしているのもあり、ポニーが揺れていた。


『フミャ……? どうしたの? その服装……? 凄く可愛い……』

「ほんと……? メイドさんたちがね……? くれたんだぁ……」


少し照れながら、下を向いて、モジモジしている。


『あいつらか……。良い仕事するじゃないの……。じゃぁ、フミャ? ご飯食べたら、散歩にでも行く? この天国を案内してあげるわ』

「ほんと!? うれしいな!」


フミャは物凄くはしゃいでいる。そして、物凄くポニーが揺れている。

 軽いノリで言ったつもりだったチェフだが、言ってしまった以上、断れる雰囲気ではなかった。


『ん~……じゃぁ、朝食食べたら、出発するわよ……?』

「は~い! 楽しみだなぁ……♪」


 元は猫なのに、まるで犬の散歩をするかの様にフミャは浮かれていた。相当、好奇心が旺盛なのが寝起きのチェフでもよくわかった。


『さて、わたしは髪を整えてから、服を着替えようかな? どんな服がいいかしら……?』

〈タンクトップにボーイッシュに短パンなんていかがでしょうか〉

『どっから出てきた神出鬼没メイド長さん』

「ふみゃ!? びっくりしたぁ……」

〈失礼しました。フミャお嬢様。お詫びにこちらを差し上げますわ〉


メイド長がフミャに手渡したのは、乾燥鯖だった。


「わ〜い! ありがとう! 食べていいの……!?」


フミャは今すぐ、食べたくて、仕方がない様だった。しかし、メイド長は安定の真顔で言った。


〈いえ、今はダメです。おやつの時間にお召し上がりください。良いですね?〉

「おやつ……その時間に食べて……いいの?」

〈はい、おやつの時間にどうぞ。お魚もおやつに入りますからね。場合によってですが〉

『何よそれ……? いりこ感覚みたいな言い方ね……』

〈そんな感じです。それはともかく、お食事が出来ておりますので、準備が出来ましたら、下にお越し下さい〉

『分かったわ。ありがとう』

〈それでは、失礼します〉


 メイド長が部屋をちゃんとドアから出ていった。


『相変わらずの神出鬼没ね……。まぁ、準備出来たら、下に行きましょう』

「うん! 分かったよチェフ!」


 かなり、張り切っているフミャであった。

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