休日 1日目−オフィスにて(後編)
夜も更けて、辺りはすっかり真っ暗闇の中、この建物だけは無駄に明るかった。そして、最上部のオフィスにはメイド長が神様のラントに報告に来ていた。
《では、僕の出番の事より、先に報告から聞こうか》
〈はい、まずはチェフ様ですが……〉
メイド長はチェフの行動の一部始終を全て話した。
《ふむふむ……あの男子禁制の部屋でそんな事があったのか……。実に羨ましい……いや、決して、やましい気持ちはないぞ?》
〈変態ですね。実にいやらしい。それとフミャお嬢様ですが……〉
《あの……さらっと神様に失礼な事言って、流さないでくれるかぃ……? なんだか、泣けるから……》
〈それでですね……〉
そんな、ラントを無視して、メイド長は報告を続けた。
《無視したのは後にして……まさか、フミャ君にそんな成長が……?》
〈はい。お二人は気付いてはおられない様ですが、これは間違いのない事です〉
《ふむ……これは面白くなってきたな……。さて、メイド長? 引き続き、二人の監視を頼んでも良いかな? 監視であれば、外出の許可も出すからね?》
〈かしこまりました。お二人の鷹の目として、お役に立てるのであれば、光栄です〉
《ありがとう。では、ついでに無視した件と出番がなかった件の事で、僕を慰めてくれないか?》
〈わたくしの胸に飛び込んで来てもらえたら、いつでも、慰してあげますよ〉
《うん……分かってた……。君に慰れたら、この部屋でGODピンボールができちゃうからね……》
ラントはまた机に頭を乗せて、落ち込んだ。




