休日 1日目-オフィスにて(前編)
メイド長はラントのいる無駄に広いオフィスに普通のエレベーターで向かっていた。
〈さて、今日の出来事を神様に報告しましょうか〉
秘書専用エレベーターとは違い、普通の速度なので、今日の出来事をメモにスラスラと書いて、まとめていた。
〈ふむ……。こんなものでしょうか。しかし、何故こんな高い所に神様のオフィスなど作られたのでしょうね。ここのやり方はよく分かりません〉
呟きながら、オフィスの階まで待っていた。そして、何故かメイド長は、疑問符をあまり付けない。
そして、十数分後……
〈さて、ようやく着きましたね。もう少し早く動いてもらいたいですね。このエレベーターも〉
テキパキ動くメイド長に、このゆっくりなエレベーターは流石に不満を感じているようだ。
〈さて、今日の報告に参りましょうか〉
メイド長が扉をノックした。
《うむ、入りまたえ》
その返事と同時に扉を開け、中に入った。
〈失礼致します〉
《相変わらず、真顔で何よりだよ》
〈そのお言葉、お褒めの言葉として捉えさせていただきます。が、何故、机とお顔が向き合っているのに、わたくしの表情がお分かりになったのでしょうか?〉
《神様の感ってやつだよ》
〈流石でございますね。それはともかく、報告に参りました〉
《ほぉ、何の報告だ?》
〈チェフ様とフミャお嬢様の休暇の報告です〉
《ほぉ……それは楽しみだな……》




