休日 1日目−バスタイム8(後編)
『さぁ、しっかりと洗ってあげるわよ……。うふふふふふふ……』
しっかり、泡立てたタオルを持って、フミャにじわじわと忍び寄るチェフ。もう「抜き足差し足」とは言ったりしなかった。というよりも、完全に忘れていた。
その様子は、まるで変質し……ハンターのようであった。その名も、ヌードハンター チェフ!
『おい、後ろで何、変な解説入れてんだ。アホメイド長』
〈これは失礼しました。丁度、その光景が目に入りましてね。今の解説にもってこいかと思いまして〉
『余計な事するな……。て言うか、一部始終見てたって訳ね……?』
〈はい、バッチリと脳内メモリーに記録させていただきませた。さぁ、チェフ様? フミャお嬢様を堪能されるのでしょう? わたくしは見守っておりますので、続きをどうぞ〉
メイド長は何事もなく微笑む。
『見守るな! て言うか、あんた! わたしに任せるって言ったでしょ!?』
〈えぇ、勿論、手は出しません。見守るだけです。ご不満でしたら、ライフルのスコープを使ってでも、見守りましょうか?〉
『ハンターはあんただろ。メイド長』
〈とんでもないです。わたくしはただ見守るだけですので、さぁ、ごゆっくりとお二人の時間を堪能してください〉
そういうと、メイド長は湯気の中に消えていった。
『何なのよ……。て言うか、もう視線を感じるんですけど……。絶対、あいつ、メイドじゃなくてハンターでしょ……』
チェフの言った通り、メイド長は最先端の技術を兼ね備えたスコープを使っていて、湯気をも筒抜けるスナイピングスコープで覗いていた。
〈視界良好。性能に問題無し。目標は視線を気にしておられるようだけど、気にしてたら、メイドの勤めが果たせません〉
『ぬぐぐ……。視線が気になって、落ち着いて洗えないわ……。なんとかしないと……』




