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休日 1日目−バスタイム7(前編)
チェフは、お湯をフミャの身体に掛けながら、起きないか様子を伺っていた。
『起きてない……わね……。順調だわ』
メイド長がいなくても出来れるという喜びと謎の優越感に浸りながら、フミャの身体を流していた。
そして、その顔はイラッとさせるようなドヤ顔であった。
「んっ……熱い……」
フミャは寝言だが、本音を言った。お湯を掛けられてるのだから、熱いのは当然である。さらに野良猫にとって、お湯は未知の液体。寝ているとはいえども、温度による違和感は隠し切れない様子だった。
数分後、全身にお湯を掛け終えたチェフは、シャンプーから適量を取り、両手でアワアワさせ、フミャの頭をまずは撫でる様に洗い始めた。
愛でる様に、愛でる様に優しく……。
「ふみゃぁ……。ムニャムニャ……」
フミャは思っていた以上に、気持ち良さそうにしていた。
『よかったわ……。暴れたら、どうしようと思ってたけど……。寝顔も可愛いわぁ……。はぁ……マジ癒されるわ……』
チェフの親バカが徐々に現れてきていた。




