休日 1日目−バスタイム 6
メイド長が脱衣所にフミャを乗せた台車を入れて、立ち去り、チェフとフミャは二人きりになった。
『さて、フミャをお風呂に入れないとだけど……。まずは、服を脱がせなきゃよね……。うち一人で出来るかしら……? メイド長は手伝ってくれないし……』
「んっ……。チェフぅ……。スゥスゥ……」
フミャは寝言を言った。その寝言に見事に反応してしまい、椅子の隠れてしまった。しかし、フミャは起きる気配はなかった。
チェフはただの寝言と確信したら、すぐに椅子の後ろから出てきて、フミャの様子を伺った。
『うん……起きてないわね……? よし、服を脱がせるなら今しかないわ……』
チェフはゆっくりとフミャが寝ている台車へ近づく。姿勢は低く、そして、足音を立てぬように……。
『抜き足……差し足……忍び足……。なんか古臭い事言ってる気がするわ……』
そんな事言っている間にチェフは台車の目の前に到着してしまった。
『ハッ……!?何も考えてない内に目の前に来てしまったわ……!?ど、どうやって、脱がせば……』
すると、フミャが突然、大寝ぼけ始めた。
「ん~……ふみゃぁ……。ここ、あつい……」
脱衣所の湿度が高く、少し暑く感じた為、フミャは裸族の如く、バサバサと服を脱ぎ始めた。
『ちょっ!? フミャ!? 何をして……。いや……こ、これはチャンスかしら……? このまま、バスタオル巻いて、台車で運んでしまって、台車ごと丸洗い……』
チェフは少しの間考えた。
『……丸洗い……台車を……? そうだ……。洗車すればいいのよ……。まとめて、洗っちゃう様に洗ってしまえばいいんだ!』
そう言うと、チェフはフミャにスカートは履かせたまま、バスタオルで胸元から巻き始めた。その後、チェフも服を脱ぎ、バスタオルを体に巻きつけて、台車の後ろに立った。
『さて、準備は完了したわ。いざ! バスターイム!』
掛け声と一緒に台車を走らせた。起こさない様に非常にゆっくり走らせた。蝸牛でも勝てる程の速度で走らせていた。もはや、遅い。
チェフが慎重すぎるあまり、フミャに嗅がせた睡眠薬入り木天蓼の効果が薄れ始めてきたようだった。(チェフは睡眠薬入りとは知らない)
「んっ……スゥスゥ……」
『まずいわ……。効果が薄れてきたみたいね……。早く入れなきゃ……』
風呂場への引き戸を開き、台車を中に入れて、シャワーの前にフミャを止めた。
『さて、フミャを洗わなきゃ……。まず、洗うなら頭からね……』
フミャの髪を垂らして、シャワーの温度を調節し始めた。
『熱っ!? このシャワー少し古びてきたみたいね……。今度、神様に点検の請求しないといけないわね……。』
そう呟きながら、チェフは自らの手で程よい温度になるまで待っていた。
『よし、いい温度になったわ。じゃぁ、洗うわよ。フミャ。あまり動かないでね……』
そして、チェフはフミャの足から程よい温度のお湯をかけた。




