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猫にこんばんは  作者: 犬鳴 椛子
第四章 休日にこんばんは 1-2
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休日 1日目−バスタイム 3

〈チェフ様、既に猫と分かっているのですから、木天蓼またたびくらい、準備しておくのはメイド長として、当然の務めです〉

『うん! やっぱ、出来るメイドは違うわね! それでこそ、うちが認めたメイド長ね! よっ! 天国一てんごくいち!』

〈騒がしいです。とにかく、木天蓼を設置します〉

 そう言って、メイド長は木天蓼をテーブルから少し離れた床に置くと、少し、木天蓼から距離を置いた。


〈チェフ様も離れて下さい〉

『な、何でよ? フミャとうちは一心同体なのよ!』

〈今、思いっきり、離れてる様に見えますが? わたくしの見間違いでしょうか?〉

『うっ……。分かったわよ……。離れるわよ……』

 チェフは悔しく、寂しそうにテーブルから少し距離を置いた。

〈すぐに出てきますから、そんなに落ち込まないで下さい。わたくしが悪者みたいではありませんか〉

 メイド長がそう言った瞬間、フミャがテーブルから出てきて、木天蓼の方へ近づいてきた。

『あっ……! フミャ……』

 近付こうとするチェフをメイド長が腕で遮った。


〈チェフ様……。今は堪えて下さい……〉

 その表情は真剣で、息を殺し、気配を消して、獲物を待つ肉食獣のようだった。その様子に、チェフもそれ以上の言葉が出なかった。そして、悟った。

(こいつに狙われたら……確実に食われる……!)

 そんな事に全く気付かないフミャは、ジリジリと猫の様に木天蓼に近付く。元々が猫なので、近付き方も猫と同じであった。


〈チェフ様……。わたくしが抑えますから、木天蓼に近付いたら、すぐに目隠しをお願いしますね……〉

そう言い、メイド長がチェフにアイマスクを手渡した。

『なんで、アイマスク……?』

〈なんとなくです〉

『あんたねぇ……。まぁいいわ……。作戦ミッション開始スタートするわよ……!』

〈イエッサー〉


『ていうか、何なの? この謎の戦闘態勢は……』

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