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猫にこんばんは  作者: 犬鳴 椛子
第三章 休日にこんばんは 1
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休日 1日目-4

あれから時間が経ち、チェフは鉄分を摂取をして落ち着くのを待っていた。フミャも冷えピタをおでこに付けたまま、目を覚ました。

「にゃ……。」

『あら、フミャ? 目が覚めたかしら? ベッドに寝てたとはずだったと思うけど、なんで、うちの隣で寝てたの?』

 フミャは首を傾げて、考える。しかし、答えは出なかった。

「チェフ……わからない……」

『わからない……。もしかしたら、寝返りかしら……? でも、寝返りすると……うちが思いっきり、潰されるわよね……』

 チェフは悩んでいたが、思いっきり、フミャに踏み潰されていた事には全く気づいていなかったようだった。

『それに、そのおでこの冷えピタ……。やっぱり、あのメイドしかいない……。んっ? あれっ……?』

 チェフは辺りを見回し、ある物を探した。

『フミャ? あのTシャツ、どこにいったか知らない?』

「ふみゃ?」


 チェフは「I LOVE サバ」Tシャツを探していた。それをフミャに聞いたところで分かるはずがなかった。当然、フミャは首を傾げた。気絶していたフミャも見ているはずがなかった。

『おかしいわね……。はっ!? まさか……あのメイド長が勝手に処分したんじゃ……』

 チェフの頭の中で「I LOVE サバ」Tシャツをメイド長が笑いながら、火葬するシーンを思い浮かべていた。

 だが、実際は桶の中に水が適量入っていて、泡たっぷり付いた洗濯板で丁寧に擦られて、洗われていたのだった。

『あぁ……ダメだわ……。ショックで立ち直れないわ……。フミャ……。そこの冷蔵庫に食べ物があるから、勝手に食べなさい……』

 相当、気に入っていた様で再び、寝込んでしまった。今度はちゃんとベッドへ。

しかし、茶色く酸化した血まみれの顔も洗い流す事すら忘れていた。

フミャは言われた通りに冷蔵庫に向かい、扉を開くと安売りのサバ2本入りを大量に見つけ、本能のままにしたのだった。

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