休日 1日目−3
フミャを弾き飛ばしたメイド長は部屋を見回した。
〈はぁ……。汚い服まで置きっ放しですか……。洗濯しておきましょうか。捨てると怒られそうですし〉
実に察しの良いメイド長だった。屈んで、丁寧に「I LOVE サバ」Tシャツを手に取るとフミャをチラリと見た。
そして、メイド長の懐から冷却シートを取り出し、フミャのおでこに貼り付けた。
〈少し頭を冷やしてなさい。後、さっきは悪かったわね〉
クールに言い去り、メイド長は部屋を後にした。
そのしばらくして、チェフが目を覚ました。
『んっ……うちは……? フミャは……? あれ、ベッドに寝かせたはずなのに……? しかも、冷えピタ貼られてるし……。まさか、あのメイド長の定期掃除か……? 外見は超絶ナイスバデーなぼんきゅっぼんだが、内見は超絶クールのくせに、超絶的な身体的能力を持ったあのメイド長の定期掃除……。一度、あいつに掃除をされたら、二度と戻っては来られない……』
チェフの顔が青ざめる。相当、メイド長は脅威的存在の様だ。秘書のチェフですら、怯えるほどの脅威なのだろう。
『それにしても……フミャは何があったのかしら……? おでこに何か貼ってるって事は、あのメイド長が何かしたに違いないわね……。嫌だけど、自白させるしかなさそうね……! あっ……』
チェフは勢い良く立ち上がったが、立ち眩みを起こし、ベッドに真っ直ぐ、倒れた。
『昨日、鉄分の摂り忘れた……』
チェフは元々、鉄分不足だったが更に鼻血で貧血になっていたのであった。




