第6話 彼との初デート
3月も中旬になった。
いよいよ、誠二さんと実際に会う日である。
メールで、彼との待ち合わせ場所は、事前に確認した。
だが、私は彼に本当に会えるかとても不安だった。
〇〇駅改札内に着いた。
辺りを見渡していると、誠二さんらしき人物が、壁に寄りかかってスマホを見ている。
どうやら私には、まだ気づいていないらしい。
Γっ、誠二さん!」
誠二さんはスマホを見るのをやめて、辺りを見渡していた。
私は彼に駆け寄って、もう一度声をかけた。
Γっ、誠二さん。こんにちは!」
Γっ、千歳!? 千歳かい。」
彼は、驚いていた。
Γええ♡ 私は、関 千歳です。」
Γそうか! 会えてよかった......」
Γっ、はい♡」
彼だと分かったので、私は安心して、彼に笑顔を見せた。
気づくと、誠二さんも笑顔になっている。
すると、彼は突然私を抱きしめてきた。
Γ!?」
私は、思考が追いつかない。
Γ誠二さん!?」
その言葉が出たときには、彼はフフッと笑っていた。
Γさぁ、行こうか、千歳。」
Γっ、はい!」
ふと我に返った私は、彼と腕組みをした。
ところで、前にとある記事で見たのだが、どうやら令和の時代、腕組みをするカップルは少ないらしい。
大半は、恋人と手を繋ぐようであった。
なので、私はとても照れくさかった。
だが、それもすぐに慣れてしまった。
慣れとは凄いものである。
私達は昼食と用事を済ませた。
あっという間に、彼と別れる時間になった。
Γっ、誠二さん。今日はありがとうございました。」
Γあぁ、こちらこそありがとう、千歳。」
Γっ、はい♡」
私達は、まだ別れるのに時間があったため、駅周辺のベンチに2人で腰かけた。
彼と他愛も無い話をした。
Γここの駅周辺って、本屋はあるのでしょうか。」
Γ私、誠二さんと今度本屋デートしてみたいな! と思いまして。」
Γ本屋かぁ。 今度インターネットで検索してみるね。」
Γ承知致しました......!」
などと話しているうちに、彼と別れる時間になった。
最後の別れ際、彼が近寄ってきて、私を抱きしめながら、
Γ千歳、大好きだよ。 また会おうね。」
と耳元でささやいた。
彼の私を抱きしめる力が、思いのほか強かった。
私は、照れてしまっていた。
Γっ、はい、誠二さん♡」
私がそう言うのと同時に、彼は私を抱きしめるのをやめて少し距離をとった。
そして、彼は手を振る。
私もそれに応じて手を振り返す。
私達は電車に乗るため、別々の方向へと歩きだした。
今日は、とても緊張した1日だった。
なんせ、彼が私の初恋の人であり、今日が私の人生での初デートの日だったからだ。
家に帰った私は、彼の言動や抱きしめられたときの感触を思い出して、一人キュンキュンした。
その日は、いつもよりはぐっすり眠れたような気がした。
Γ続きが気になる..!」
Γこの先、内容はどうなるのだろう...!」
と思いましたら、
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