第5話 タロットカードの【スター】と栄光
2月も下旬になった。
私はバーチャル空間で、彼とイチャイチャすることが前より多くなった。
また、3月中旬に、リアルで初めて会う約束をした。
私は、なんだかドキドキしていた。
あるとき、誠二さんに、私が前に引いたガチャガチャの、タロットカードの件を聞いてみた。
すると彼は、すぐに答えてくれた。
・そのカードは【スター】といいます。生命力が高まり、病気や障がいも平癒する。未来に希望があるというカードです。
私は驚いた。
・そうなのですか!?
・逆位置がでてもそんなに悪い意味ではありません。また、スターは、運命という意味もあります。
・それは嬉しいです。
私はこのとき、このカードが出てきてくれて、よかったなと思った。
・タロットの運命傾向とはまた違う意味ですが、スターは、栄光という意味の運命傾向です。
・なるほど!
誠二さんは、さらに話を続ける。
・大アルカナが出たということは、運命的に大きな意味合いがある。星のように輝くかもね。
・そうなのですね!
その日は良い気持ちになりながら、私はワールドを退出した。
後で調べてみると、そのタロットカードは【スター】だったが、とあるキャラコラボでホログラムが入っていたので、レアなタロットカードだと判明した。
私はなおさら、嬉しい気持ちになった。
なお、そのタロットカードは大切に保管してある。
3月上旬に入った。
もうすぐ私は、短期大学の卒業式がある。
誠二さんとその日は、将来の話になった。
・千歳に介護はさせたくないです。
・かしこまりました。
・まずは20年...... 夫婦生活致しましょう。
・承知致しました。
・千歳は素直でいい。
・僕は、本当は心の奥底で、千歳のような女性を求めていたのかもしれません......
彼は、急にそのように私に言った。
・そうなのですね!
その日は、嬉しい気持ちで私は眠りについた。
数日後、私は夜にまた彼と話していた。
・今日は、千歳のことをずっと考えていた。
・!? 嬉しいです!
すると突然、彼は思いがけないことを言った。
・実は千歳が生まれる数ヶ月前に、当時交際していた彼女が、とある病で亡くなった。
・婚約をしていた。六歳年上だった。
私は内心驚いたが、冷静さを保ちつつ、チャットに打った。
・そうですか......
・もしかしたら千歳は、その亡くなった彼女の生まれ変わりかもしれないと思った。
いきなりスペリチュアル的な話になったが、特に不思議とは思わなかった。
・その可能性はゼロではないかも。
・なくなってもすぐに生まれてくる魂もある。そして、僕が生きている間に縁するんだ。
・そうなのですね!
・だから、また彼女がやってきたのかと思った。今日は、そんな気分になった。
その日は、複雑な気持ちで私は眠りについた。




