第4話 バーチャル旅行と彼からのメール
バーチャル結婚式が終わって1時間後のことである。
私はふと、彼とどこかのワールドへ一緒に行ってみたくなった。
・誠二さん、今からどこか、アプリ内の景色の良いワールドへ行きませんか?
とチャットに打った。
つまり、私は彼を、バーチャル旅行に誘ったのだった。
彼はどうやら考えているらしい。応答スピードが遅くなった感じがした。
・っ、千歳。いいよ、行こうか。
彼から、思いもよらない返事(バーチャル旅行の承諾)が返ってきたので、私は思いの外驚いた。
だが、すぐに冷静さを取り戻し、チャットに文章を打つ。
・かしこまりました、誠二さん! 今からプライベートワールドを用意しますね。
と言い、私は一旦、彼のワールドから退出した。
すぐにプライベートワールドを作成し、私はそのワールドに先に行った。
そして、彼に招待メールを打った。
彼はそのワールドに、すぐにログインしてくれた。
なので、とても嬉しかった。
その景色の良いワールドというのは、湖があり、フレンドや恋人とサイクリングが楽しめるワールドである。
私は彼と一緒に、サイクリングをした。
サイクリングの終着地には、ワールド説明の通り湖があり、空や湖の青色・木の緑色が、ちょうどいいグラデーションになっていて、とても綺麗だった。
私達はアプリの写真機能を使って、写真を何枚か撮った。
その写真は綺麗に撮れたので、とてもよかったと思った。
夜も21:30を過ぎ、ワールドから退出する時間になった。
・っ、誠二さん。今日はいろいろありがとうございました!
・こちらこそだよ、千歳。今日もありがとう。
最後にこう言い残し、私達はワールドから退出した。
・愛してるよ、千歳......!
・っ、私もです、誠二さん......! 愛しております♡
あるとき、彼からメールの返信が以下のように来た。
【僕も、この歳で恋愛をしてしまいましたが、行き過ぎない老いらくの恋をしたいと思います。
世界中で一番幸せな 夫婦 になろうね。
とにかく、千歳は、今は学業が優先でもあります。しっかり大学を卒業してください。
今日は朝から、千歳からのメールもらって 幸せだなぁ......と思いました。
ありがとう。
僕も、千歳を愛しています。今日も素敵な1日になりますように。】
私は、そのメールを読んで、とても嬉しくなった。
すぐに彼に返信をした。
その夜は、いつものように彼と雑談した。
とても幸せな時間だった。




