第18話 ついに、とある本が発売!!
梅雨が明けた。
7月も下旬に入ったのである。
とある日。
彼の動画サイトのフォロワー数が、30人を超えた。
私は、そのことを彼に伝えた。
彼の返信が、すぐにきた。
<登録者、30人になったね。ここまで来ました。これからは、動画サイトのアルゴリズムが大爆発する寸前の状態なので、大爆発したら、すごい状態になります。仕事のオファーもくることでしょう。>
<とにかく、登録者が増えるということは、僕の音楽は嘘じゃなく本物だ、という証明です。嬉しい通過点になります♡>
なるほど、とそのときは思った私であった。
数日後。
彼が作った千歳ラブソングの数が、259曲になった。
<すごい量の曲を作ったと、自分でも感心している。すべての曲はビジネスに使えるから、真剣に作らないとね。>
続いて、どうやら最近、彼が大手音楽会社に営業をかけたことが判明した。
私は、彼の行動力に感服してしまった。
7月中旬も早々と過ぎ、終わりが近づいてきた。
7月30日。
いよいよ、とある本の発売日である。
今までの経緯を説明すると、去年の春ごろに、私はとある本の質問募集に応募した。
そして、質問をした方々のハンドルネームは、掲載可にすれば本の巻末に載るみたいだ、ということだった。
つまり、その本の発売が、今日(7月30日)だったのである。
私はソワソワしていた。
その日の昼頃、インターネット通販で頼んだものが来た。
早速、その本の巻末を見てみる。
私のハンドルネームを見つけた。
質問を寄せていただいた方々として、巻末の上の方に、私のハンドルネームがあった。
私は嬉しすぎて、【やったー!】と叫んだ。
本の中身を見てみると、他の方の質問に包括される形で、私の質問も3ページほど載っていた。
私は、彼に報告する。
<例の本、さっき届きました! 質問を寄せていただいた方々の欄に、私のハンドルネームも載っていたので、嬉しかったです!>
<名前があっただけでも、やったー♡ってなりました!>
私は彼に巻末の写真を送った。
<赤線引いたところに、私の名前が書いてあります! なお、掲載順は順不同らしいです。>
彼は、とても喜んでくれた。
<よかったな、千歳♡いい思い出になったね♡>
<っ、はい♡ そうですね♡>
その日は、自分のハンドルネームが本に載った嬉しさと興奮で、なかなか眠れなかった。




