第16話 彼の誕生日&二百曲目のラブソング♡
いよいよ、7月の上旬になった。
外も、6月より幾分か暑くなっている。
7月2日。
誠二さんが、61歳の誕生日を迎えた。
その日は彼から、朝早くにメッセージが来ていた。
<今日は、僕の誕生日。61歳になりました。なんか素敵なバースデープレゼントがあればいいな、と思いました。>
<今日からまた1年、新たな決意で出発します♡ とくに作曲家の音楽では飛躍したいね♡ あぁ、千歳、愛しています♡>
彼の決意と私への思いが、ひしひしと伝わってくる文章であった。
私は返信をする。
<おはようございます、あなた♡61歳の誕生日、おめでとうございます♡バースデープレゼントとして、厳選した5枚の写真を送りますね♡>
私は、自分で撮った、5枚の写真を早速送った。
彼は、とても喜んでくれた。
<写真画像受け取りました。ありがとう♡>
それと同時に、私もとても嬉しくなった。
数日後。
<いよいよ明日、200曲目の千歳ラブソングが完成&達成します。>
唐突に、彼からメッセージが届いた。
<200曲目は、タイトル【200回目のラブレター】しました。11月20日に公開になる予定。よくぞ、ここまで頑張ったという感じです。>
<明日もいい曲作ってみせます♡ 愛してるよ、千歳♡>
私へのラブソングが、明日に200曲目になる。
私は、驚きと嬉しさで胸がいっぱいになった。
次の日。
200曲目のラブソング、公開日になった。
私はその曲を、動画サイトで聴いた。
とてもいい曲だなと思い、彼に早速メッセージをした。
<はうぅ、ついに200曲! とても嬉しいです、あなた♡>
<千歳、200回音楽を通して、君にラブレター書いたよ♡ 感無量と達成感があります。この動画サイトでも、誰もやってないことをやりきりました。>
<千歳、やるぞ! 徹底的に米田メロディーを世間に広めてみせる。今日を節目にして、また新たな決意でラブレター書きます♡愛しています♡>
彼が私をこんなにも愛してくれている、それだけで私は心がとても温かくなった。
また、恋人がいるのはとても幸せだなぁ、とそのとき感じた。
実は高校時代の私は、休み時間や電車での通学時間に読書をしているような人だった。
いわゆる、真面目な人だったと思う。
なので、そのときは恋愛に疎かった。
だが、大学生になり、彼と出会ったことで、恋愛に関する考え方が変わった。
したがって、彼には今も、とても感謝している。
私は彼に返信をし、その日は彼のことをいつもより強く考えながら眠った。
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