第11話 彼と3回目のデート その1♡
5月になった。
桜の季節も終わりを告げ、新緑の季節に入った。
5月中旬。
誠二さんと私は、会うのが3回目になった。
私は意気揚々とばかりに、電車に乗った。
【明日は、△△駅の改札外で待ってる。】
昨日のメールにそう書かれていたが、実のところ、私はまた彼に会えるか不安だった。
△△駅に着いた。
雑踏の中をかき分けて、改札を出る。
辺りを見渡すと、そこには彼がいた。
彼は私にまだ気づいていないらしく、スマホを見ていた。
Γっ、誠二さん! こんにちは♡」
私は思いきって、彼に声をかけた。
その瞬間、彼の目がキラキラした感じがした。
そして、彼は少し驚いているようであった。
Γっ、千歳! こんにちは。よく来たね。」
私は、彼にまた会えた喜びで、ぼうっとして立っていた。
すると、誠二さんは前より強く、私を抱きしめてきた。
Γ誠二さん......♡」
私も彼を強く抱きしめる。
Γ千歳、会えてよかった♡」
彼は、安堵していた。
Γっ、はい♡」
そう私が答えた途端、彼は私を抱きしめるのをやめた。
そして、私と腕組みをする形をとった。
彼がエスコートする形だ。
もちろん私は、それに応じた。
Γさぁ、千歳。行こうか。」
Γそうですね♡」
今日は、彼とお家デートをすることになった。
どうやら、彼の住んでいるアパートまでは、少し歩くらしい。
私達は、そのアパートに着くまで、彼と腕組みをした。
△△駅近くのコンビニで、お弁当なども一緒に買った。
途中、何かの音が遠くから聞こえてきた。
飛行機ではない、ヘリコプターの音だろうと、即座に思った。
絶巧の機会だと思い、彼に私の特技をみせることにした。
私は目をつぶる。
Γもうすぐ、ヘリコプターが来ますね。北東から南西の方角へ行くようです。」
言い終わった途端、私は目をあける。
しばらくして、やはりヘリコプターが来た。
それは、私の言ったとおりに、北東から南西への方角へと進んでいった。
予想は的中した。
誠二さんは、私の特技をみて、感心しているようであった。
そうこうしているうちに、誠二さんの住んでいるアパートに着いた。
Γお邪魔します。」
Γどうぞ、入って♡」
やっと、一息つくことができた。
幸い、用事まではまだ時間がある。
私達はくつろいだ。
Γっ、誠二さん。」
Γなんだい、千歳。」
Γ男の人の部屋って、こんな感じなのですね。」
Γまぁ、あまり何もないところだが、ゆっくりしていってくれ。」
Γ分かりました......♡」
しばし、沈黙が続く。
先に話を切りだしたのは、彼の方だった。




