第9話 彼との本屋デート その2♡
3冊目の本を手にとってみる。
そのとき、彼は言った。
Γ意外と心理学の専門的な本を、君は読むんだね。」
Γええ。まぁ、そうですね。」
私は、3冊目の本をざっと見ながらそう答えた。
誠二さんは、その私の様子に、とても感心しているようであった。
3冊目の本は、新書よりも大きかったが堅苦しい文章でもなく、表もちょうどよく載っていた。
私は、1冊目に見た本か・3冊目に見た本か、どちらの本を買おうか迷った。
結局、堅苦しい文章ではなく、表や図の大きさなども加味して、3冊目に見た本を買うことに決めた。
同時に、つい他のコーナーの本も見たくなってしまった。
隣のコーナーに私は移った。
ざっとその棚を見渡すと、【ジャンヌ・ダルク】と書かれている本が見えた。
どうやら、史実のジャンヌ・ダルクについて書かれた、分厚い本であった。
Γ私は、史実のジャンヌ・ダルクと同じ誕生日なんですよ、誠二さん。」
Γそういえば、そうだったね。」
誠二さんは、笑顔になった。
Γええ。」
そう言いながら、私も笑顔になる。
だが、その本は値段も高かったため、買わなかった。
代わりに私は、さっきの3冊目の本を買った。
私達は、本屋デートを楽しんだ。
本屋を出ると、また、私は彼と腕組みをした。
腕組みをしながら、〇〇駅周辺まで戻る。
〇〇駅周辺に着くと、まだ電車に乗る時間まで時間があったため、近くのベンチに2人で座った。
思いのほか、風が結構強い。
Γっ、清一さん。 なんだか寒いですね。」
私はそうつぶやいた。
そして、彼の右手に、私はそっと自分の左手をのせた。
すると、彼は何も言わずに私の肩を優しく、いや徐々に強く抱き寄せた。
Γ!?」
私は驚いた。
しかし、すぐに照れた。
Γっ、誠二さん......」
Γこうすれば、寒くはないだろう......」
Γっ、はい♡」
いつのまにか、誠二さんは私の腰辺り手をまわしている。
私は、なんだか恥ずかしかった。
しばらく、私達はそのままでいた。
電車に乗る時間の10分前となった。
Γそろそろ、時間だね......」
Γそうですね......」
私の腰辺りにまわしていた彼の手が、徐々に離れていった。
私達はベンチから立ち上がり、腕組みをしながら歩きだした。
〇〇駅改札内に入る。
私は壁際で、バッグ内の荷物整理をした。
荷物整理は、すぐに終わった。
すると、また彼に抱きしめられた。
私も彼を抱きしめる。
Γあぁ...... 愛しているよ、千歳!」
Γっ、愛しております、誠二さん♡」
私も小声でささやいた。
彼は、私を抱きしめる力を少し強めた。
Γんっ!」
思わず、私は声がでた。
Γ可愛いな、千歳は♡」
彼は、また私の耳元でささやいた。
同時に、彼は私を抱きしめるのをやめ、私から少し離れた。
Γまた会おうね、千歳。」
Γええ、もちろんです♡」
そう言い、彼は手を振った。
私も手を振りかえす。
そして、私達は別々の方向へ歩き、電車に乗って家に帰った。
何気なく言ったΓ寒いですね」という用語の恋愛的な意味に、<温めてほしい><もっと、あなたとくっつきたい>があるというのを私が知るのは、まだ少し先の話であった。
Γ続きが気になる..!」
Γこの先、内容はどうなるのだろう...!」
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